花見の席に、桜色の酒。旬の地酒を求めて、能登への日帰り旅。
2016年3月29日(火) | テーマ/観光
3月25日、石川県も震災から10年の節目を迎えました。能登半島沖を震源に、輪島市等で震度6を記録した「能登半島地震」です。1名の方が亡くなり、多くの家屋が全壊・半壊の被害に遭いました。
輪島にあるいくつかの酒蔵も全壊・半壊状態。そんな状況でも輪島の酒蔵は、酒造りの再開をめざして立ち上がり、素晴らしい地酒を醸しています。
輪島の酒蔵の1軒、中島酒造店さん。実は2年前に杜氏であったご主人が急逝し、息子の遼太郎さんが急きょ継がれました。蔵の代表銘柄は「能登末廣」でしたが、先代が醸した酒の一つに、にごり酒がありました。
桜色の「花おぼろ」。
独特の甘酸っぱい味わいでした。一昨年、のと鉄道の地酒列車の中でいただいたのですが、周りの女性が好んで飲まれていました。先代が仕込みを行っていたので、昨年は「花おぼろ」の仕込みはなく、幻のお酒になってしまうのかと思っていました。
が、今年、残されていた当時のメモだけを頼りに遼太郎さんが「花おぼろ」を仕込んだそうです。先代の味との違いを楽しんでみたいですね。まだ入手していないので、次回輪島に行った際にはぜひとも!
冬の仕込みが終わり、今年のお酒が出始めました。年明け早々から「しぼりたて」系の地酒が登場していますが、本格的な出荷はこれから。3月11日からは石川県内16蔵から「生原酒 吟醸 初しぼり」が一斉に発売されました。この時期のフレッシュな味わい。旬には旬の食材を楽しむように、この時期だけの地酒を楽しみたいですね。
地元の方はもちろん、観光でお越しの方は、定番のおみやげだけではなく、その時期だけのおみやげを求めるのもおすすめです。2年目の北陸新幹線に乗って、2度目の金沢。せっかくですから、もう一歩奥深い金沢・能登・加賀を感じみたいですものね。
写真は2月に輪島へおじゃました際に求めた白藤酒造さんの「奥能登の白菊 そのまんま」と中島酒造さんの「能登末廣 しぼりたて生酒」。ごちそうさまでした。次はどんな地酒を呑もうかな。。。
肝心なことを忘れていました。現在、金沢日和のプレゼントコーナーでは「北陸 日本酒ほろ酔い紀行」というガイドブックをご紹介しています。のと鉄道の地酒列車で出会った人が作った一冊です。ご縁あってプレゼントをいただきました。こんな出会いがあるのも地酒のおかげです。
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