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若林

by 若林
月刊金澤編集長。海外のミステリ小説と1940~50年代のハリウッド映画を愛する編集者。

シリーズ金沢の坂 その12「石伐坂(W坂)」

2016年8月25日(木)

今回は、市内にある坂の中でも知名度では一、二を争う「石伐(いしきり)坂」を。

「?」と思う方もいらっしゃるかもしれない。
なるほど、この坂は別の名前が通り名になっているからで、通称は「W坂」という。

犀川にかかる桜橋の南詰から上り口に入り、階段を寺町3丁目に向かってジグザグにのぼっていく。
アルファベットの「W」をなぞるように折り返していることから、この名がついた。

ちなみにW坂という呼び名は、もとは旧四高の学生が言いはじめたのだそう。
そのことにも関連してのことだろうが、井上靖(旧四高出身)の小説『北の海』に登場し、
その一説を刻んだ文学碑が坂の途中に立っている。

正式名称(石伐坂)の由来は、藩政時代、坂の上に石工の職人町があったから。
またあまり知られていないが、W坂の他にも別名があって、
それは「清立寺(せいりゅうじ)坂」「吹屋(ふきや)坂」「くの字坂」というもの。

犀川を挟んで対岸から見ても、あるいは坂の真上から覗き込むようにして見ても、
どちらも絵になる坂である。

(写真協力/金沢市観光協会)

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