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群青

2014年4月24日(木) | テーマ/金沢の雑学

県外の方には想像もできないかもしれませんが、金沢で高貴な間の壁の色といえばなんと「青」。それもかなり色鮮やかな「群青色」のことを指します。なんでもそのルーツは、加賀藩13代藩主の前田斉泰が1863年に建てた「成巽閣」(ご存知「兼六園」に隣接)にあるのだとか。

当時、ヨーロッパでは、世界で最も美しい群青色とされた天然鉱石ラピスラズリそっくりの合成顔料が発明されたばかり。長崎に輸入品を買い付ける家臣を常駐させるなど、もともとヨーロッパの文化に傾倒していた前田家が、大胆にもこの顔料を数寄屋風の書院造りに取り入れたというわけです。

これってかなりぶっ飛んだ発想だと思いませんか?

金沢はよく「小京都」などど表現されますが、それはちょっとニュアンスのみで語られすぎているのではないかと。モダンでハイカラ、ある意味、とってもミーハーな感性(もちろん、褒め言葉です!)を持ち、既成概念にとらわれず、いいものを取り入れ、新しいものをどんどん生みだしていく。金沢という街のそんなところがとても好きです。

掲載した写真は、昨年末に誕生した婚礼施設「辻家庭園」の「群青の間」。これまで一般公開されることがほとんどなかった前田家家老の旧横山家ゆかりの名庭に、一般客でも気軽に立ち寄れる茶寮が設けられています。ちなみに、北陸新幹線のグリーン車の座席や床にも「群青」は用いられる予定ですね。

そんなわけで、本日は愛山がお届けしました。これからも、モダンでハイカラでミーハーな、ちょっとぶっ飛んだ、金沢の側面をご紹介できればと思っています。

ぐん-じょう【群青】  ① 岩群青(いわぐんじよう)の略。 ② (ultramarine) 青金石(lazurite)という鉱物から作る青色の顔料。ラピス-ラズリ(lapis lazuli)とも呼び、古来アフガニスタン産のものが有名。18世紀にヨーロッパで、粘土・炭酸ナトリウム・木炭・石英・硫黄の混合物を加熱して、天然産と同じものを造った。現在はこの人造石(ウルトラマリン‐ブルー)を主に使用。 ※『広辞苑』(第四版)岩波書店より

成巽閣 http://www.seisonkaku.com/
辻家庭園 http://restaurant.novarese.co.jp/tkt/

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