必要なのは気合いではなく、仕組み化。クマ出没ニュースの裏側で研究者が挑む「ジビエの好循環」。
2026年8月25日(火) | テーマ/金沢日和PR
季節を問わず「クマ出没」のニュースを見聞きするようになりました。街を歩くクマ、駆除の是非をめぐるコメント欄の炎上。私たちはそれを見て、少し不安になって、山を守らなければーーそんな気持ちになり、また日常に戻ってしまいます。
そのニュースの裏側で、9年間にわたってツキノワグマの生態を研究してきた人がいます。石川県白山市・木滑にある『山立会』代表の有本勲さんです。東京農工大学で農学博士を取得し、卒業後は石川県白山自然保護センターへ。山を歩き、野生動物を見つめ続けるなかで、有本さんが感じるようになったのは、「山が変わってきている」という違和感でした。
人が山を離れ、耕作放棄地や手入れされなくなった里山が増えていく。そこは野生動物にとって暮らしやすい場所になり、シカやイノシシによる農作物被害も深刻になっています。そして、現場で見えてきたもうひとつの問題がありました。
捕獲された命を、どうすれば無駄にせず、地域の力に変えられるのか。
■「稼げない」が、仕組みを続かなくする
有本さんが2017年に山立会を立ち上げた背景には、「捕まえた命をちゃんと使いたい」という思いがありました。
ところが、実際にジビエの現場に入ってみると、別の壁が見えてきます。
獣害対策を担う狩猟者やジビエ生産者が、仕事として十分に稼げていない。
ワナ猟では毎日の見回りが必要で、捕れるのは2週間に1頭程度。捕獲があれば、その日の予定をすべてキャンセルして対応しなければならない。
さらに、食肉として処理するにも手間がかかります。
つまり、捕獲するだけでも人手と費用が必要です。
そして、捕獲した命を無駄にしないためには、さらに食肉として処理し、加工し、商品として届けるためのコストがかかります。
そして、何より難しいのが「売ること」。
野生動物は、いつ、どれだけ捕れるのかを正確には予測できません。獲れたときには在庫が増え、必要なときには肉が足りない。これでは、仕事として安定させることが難しい。
捕獲にもお金がかかる。
活用するにもお金がかかる。
そして、売れる商品にするためにも開発が必要になる。
だからこそ、「気合いや善意だけでは、この仕組みは続かない」。
有本さんたちが考えたのは、捕獲した命を食卓まで届け、きちんとお金が回る仕組みにすることでした。
9年間、山と野生動物を見つめてきた研究者がたどり着いた答えのひとつが、「食べるところまで仕組みにする」という発想です。

■レンジ2分。ジビエを「特別な料理」から「毎日の食卓」へ
そこで生まれたのが、ジビエレトルト「ONE GIBIER」。
国産の鹿と猪を使い、石川県産野菜を中心とした国産食材で仕上げた6種類のレトルトです。
ジビエというと、「臭みがありそう」「硬そう」「料理が難しそう」と思う人もいるかもしれません。
ONE GIBIERが目指したのは、そんなイメージとは正反対。
「今日は牛肉、豚肉、それともジビエ?」
そんなくらいの気軽さで、毎日の食卓に取り入れてもらうことです。
レンジで2分。特別な料理のスキルも、ジビエの知識も必要ありません。(※電子レンジの場合は加熱容器に移してから温めてください)


◾️一口のジビエが里山を守り、未来を育てる
例えば、こんな一週間。
月曜は、ご飯にのせるだけの「猪丼」。
火曜は、お弁当にも使いやすい「猪ミートボール」。
水曜は、根菜と一緒に煮込んだ「猪の味噌煮込み」。
木曜は、子どもも食べやすい「鹿カレー」。
金曜は、ご飯にも麺にも合わせられる「鹿の万能肉みそ」。
土曜は、パンやワインと楽しみたい「鹿の赤ワイン煮」。
「ジビエを食べる」という特別な体験ではなく、いつもの食事に、一品加える。
そのくらいの距離までジビエを近づけようとしています。
■一頭の命を、食卓まで届ける。そのためにも、お金が必要です

ここが、このプロジェクトの大事なところです。
獣害対策としてシカやイノシシを捕獲する。
捕獲した命を食肉として活用する。
そして、家庭で食べられる商品にする。
一見すると一本につながっているように見えるこの流れも、実際には、それぞれの段階で人手も設備も費用も必要です。
捕獲する人がいなければ、対策は進みません。
食肉として処理する人がいなければ、命を活用できません。
そして、どれだけ良い肉があっても、食べたいと思ってもらえる商品にならなければ、継続的に売ることはできません。
だから山立会は、ただ「ジビエを食べてください」と言っているのではありません。
捕獲から加工、そして食卓まで。
この一連の流れを、ちゃんと続けられる仕組みにしたい。
そのために必要な費用を、クラウドファンディングで募っています。
■あなたの今夜の一皿が、山への一票になる
有本さんが9年間研究してきたことも、狩猟者が山で積み重ねる仕事も、捕獲した命を食肉として活かす技術も、食べる人がいなければ循環にはつながりません。
だからこそ、最後のピースになるのが、私たちの食卓です。
一頭のシカ、一頭のイノシシを「害獣」として終わらせるのではなく、食べられるものとして届ける。
そして、それが売れることで、捕獲する人、処理する人、加工する人にも仕事としてお金が回る。
「捕る」だけで終わらせず、「食べる」までつなげる。
それが、山立会が目指しているジビエの循環です。
里山を守るために必要なのは、気合いや善意だけではありません。
続けられること。
仕事として成り立つこと。
そして、食べる人がいること。
その仕組みをつくるための挑戦を、今、クラウドファンディングで応援することができます。
3,310円のファミリーセットから参加できるので、まずは「食べてみる」ことから始めてみてもいい。
あなたの今夜の一皿が、山の未来を変える大きな一歩になるかもしれません。

👇 詳しくはプロジェクトページをご覧ください
■CAMPFIREのプロジェクトページはこちら
■山立会のHPはこちら
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