金沢を満喫する21章

第15章

金沢観光に彩りを添えてくれる文化施設
-東山編-

金沢日和

文化施設や記念館は、その街の知らない姿を見せてくれます。
金沢にも数多く存在し、その中でも今回は東山界隈にある施設をご紹介します。
東山を散策される際に、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

カメラマン

東山とは

浅野川をはさんで、「ひがし」、「主計町」とふたつの茶屋街が広がる伝統が息づいた観光地。紅殻格子の建物が軒を連ね、金沢らしさを享受できる土産屋や飲食店も数多く存在。通りでは芸妓さんに出会えることも。
※ひがし茶屋街は「[第5章]東山界隈を歩く」でもご紹介させていただいております。あわせてご覧ください。

東山へのアクセス
1)金沢駅より「柳橋行き」「湯涌温泉行き」などの路線バス、城下まち金沢周遊バス 「橋場町」バス停下車 ※金沢周遊バスマップは『[第10章] 絶対に外せない金沢観光スポット』で紹介しています。
2)近江町市場より徒歩約10分(1km)
3)兼六園・金沢城公園より徒歩約10分(1km)

金沢市立安江金箔工芸館

かなざわしりつやすえきんぱくこうげいかん

金箔に込められた先人たちの思いが詰まる。

金箔職人であった安江孝明氏が「金箔職人の誇りと証を後世に残したい」と、私財を投じて昭和49年に設立。その後、施設の老朽化にともない、平成22年に現在の場所へ移転した。金箔を製造する工程や必要な道具、金箔が使用された様々な美術工芸作品などが見学できる。

石川県金沢市東山1-3-10 TEL/076-251-8950
営/9:30~17:00(入館は16:30まで)
休/年末年始、展示入れ替え期間 P/なし
http://www.kanazawa-museum.jp/kinpaku/

料金
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料、団体(20名以上)250円

金沢蓄音器館

かなざわちくおんきかん

約600台の蓄音器が揃い、その音を楽しめる。

金沢市内で蓄音器店を営んでいた方のコレクションを基に、金沢市が設立。県内外の愛好者からの寄贈もあり、600台近くの蓄音器と約4万枚のSPレコードを収蔵している。展示されるだけではなく、実際にその音を聴き、楽しめることが特徴。1日に3回、聴き比べの時間が設けられている。

石川県金沢市尾張町2-11-21 TEL/076-232-3066
営/10:00~17:30(入館は17:00まで)
休/年末年始(12/29~1/3)、展示入れ替え期間 P/7台
http://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/

料金
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料、団体(20名以上)250円

武家屋敷 寺島蔵人邸

ぶけやしき てらしまくらんどてい

四季の移り変わりを感じられる庭園が美しい。

武士であり文人画家でもあった寺島蔵人の屋敷。金沢市指定文化財として保存され、一般公開されている。藩政改革に努めた蔵人の書画をはじめ、寺島家伝来の書画・骨とう品等を展示。池泉回遊式の庭は、ドウダンツツジの花や紅葉などがすばらしい。

石川県金沢市大手町10-3 TEL/076-224-2789
営/9:30~17:00(入館は16:30まで)
休/年末年始、展示資料整理等期間 P/なし
http://www.kanazawa-museum.jp/terashima/

料金
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料、団体(20名以上)250円

泉鏡花記念館

いずみきょうかきねんかん

幼い鏡花が過ごした場所で、氏の感性を識る。

文豪と称えられ、多くの傑作を残し文学史のみならず映画や演劇史にも大きな足跡を残した浪漫主義文学の大家である泉鏡花。その鏡花が幼少時代を過ごした生家跡に建てられた記念館で、氏の作品世界はもとより、その生涯や独特の美意識に触れることができる。

石川県金沢市下新町2-3 TEL/076-222-1025
営/9:30~17:00(入館は16:30まで)
休/年末年始、展示替期間 P/あり
http://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/

料金
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料、団体(20名以上)250円

徳田秋聲記念館

とくだしゅうせいきねんかん

梅ノ橋のたもとで、秋聲の生涯を感じる。

自然主義文学の大家として、明治・大正・昭和と三代にわたり第一線で活躍。「金沢の三文豪」のひとりである徳田秋聲を紹介する記念館。黒瓦屋根の採用、格子を取り入れた外観など、金沢の街並みに似合うように作られている。館内には、展示室をはじめ、再現書斎や和紙人形シアターなどがある。

石川県金沢市東山1-19-1 TEL/076-251-4300
営/9:30~17:00(受付は16:30まで)
休/展示替え期間、年末年始(12月29日~1月3日) P/あり
http://www.kanazawa-museum.jp/shusei/

料金
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料、団体(20名以上)250円

金沢文芸館

かなざわぶんげいかん

金沢にまつわる文芸関連が一堂に会す。

昭和初期に建築された旧石川銀行の歴史ある建物を使用した施設。1階は「交流サロン」、2階は「金沢五木寛之文庫」、3階は「文芸フロア」。金沢を愛する五木寛之氏の著作、そして泉鏡花文学賞受賞作など、金沢にまつわる文芸関連の書籍が収められている。

石川県金沢市尾張町1-7-10 TEL/076-263-2444
営/10:00~18:00(入館は17:30まで)
休/火曜、年末年始(火曜が祝祭日の場合はその翌日が休館) P/なし
http://www.kanazawa-museum.jp/bungei/

料金
一般100円、高校生以下無料

金沢菓子木型美術館

かなざわかしきがたびじゅつかん

精巧に加工された貴重な菓子木型を展示する。

金沢を代表する和菓子の『森八』本店2階にある同美術館では、加賀藩御用菓子司として百万石の歴史と共に歩み続けた『森八』所蔵の菓子木型千数百点を一堂に展示。驚くほど精巧に加工された菓子木型を間近に見ることができる貴重な美術館である。

石川県金沢市大手町10-15 TEL/076-262-6251
営/9:00~17:00
休/1月1日、2日のみ P/10台
http://www.morihachi.co.jp/

料金
大人200円、小中学生100円

大樋焼十一代長左衛門窯/
大樋美術館

おおひやきじゅういちだいちょうざえもんがま/おおひびじゅつかん

350年以上継承される大樋焼の歴史に触れる。

前方は金沢市保存建造物、後方には大樋美術館が控え、初代から2016年に十一代を襲名した年雄氏の作品を展示している。建築家 隈研吾氏の設計によるギャラリーでは、先代の大樋陶冶斎と十一代大樋長左衛門の作品が展示販売され、茶室「年々庵」では、歴代茶碗で抹茶を喫することもできる。

石川県金沢市橋場町2-17 TEL/076-221-2397 営/9:00~17:00
休/展示替え期間 P/あり http://www.ohimuseum.com/

料金
美術館/大人700円、中学生以下500円

柳宗理記念デザイン研究所

やなぎそうりきねんでざいんけんきゅうしょ

柳宗理の魅力に直接触れ、堪能できる。

世界的工業デザイナー、柳宗理氏のデザイン思想を、約7,000点の貴重な資料をもとに調査研究する施設を、金沢美術工芸大学が2014年3月27日(木)に開設。施設内には柳氏の作品約200点に直接ふれて、魅力を堪能できるスペースもあり、一般にも公開されている。

石川県金沢市尾張町2-12-1 TEL/076-201-8003
営/9:30~17:00
休/月曜(祝日の場合は営業)、年末年始 P/7台
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/www/contents/yanagisori/

料金
無料

Event

金沢を満喫する21章

次回予告

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