雪吊り
2016年10月25日(火) | テーマ/観光

ここ数日で急激に寒くなってきました。冬の足音が聞こえてきましたが、これからの季節、とりわけ観光客の方に注目していただきたのが「雪吊り」。金沢観光PRのロゴにもデザインされている、この街が誇る美しき冬の風物詩です。
もともとは、木の枝を北陸地方特有の重い雪から守るために施されたものですが、実用的に優れているだけではありません。金沢は藩政時代から造園に関する関心が高く、見た目に美しく深い風情を感じさせてくれる「雪吊り」は、まさに職人さんたちの腕の見せどころ。その縄はピンと張って見えますが、実はゆるく張られているそうで、そうしたところにも高い美意識が感じられます。
この「雪吊り」、11月頃から街のいたるところで見られるようになりますが、その真髄を堪能するなら、やはり『兼六園』へ。毎年11月1日から12月中旬頃まで、合計800ヵ所以上もの雪吊りを、重機などを入れず、最高15メートルにもなる芯柱に登ってすべて手作業で行う姿は圧巻。その技術は「兼六園方式」と呼ばれ、全国の庭師が学びに来るほどだそうです。
百聞は一見にしかず。期間限定でライトアップも行われており、その幻想的な美しさは他に類を見ません。
個人的にはこの「雪吊り」と、やっぱり魚が美味しいということで、金沢を旅するなら冬こそ最高! と思っています。
写真提供:石川県観光連盟
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