しいのき迎賓館
2017年2月14日(火) | テーマ/観光
古いものと新しいものが共存している。これは金沢という街の、とても素晴らしい特徴ですが、今回ご紹介する『しいのき迎賓館』は、そのことが如実に表れたシンボルのひとつです。
金沢城の石垣(夜間にはライトアップされます)を臨むこの建造物は、石川県民にとって実に馴染み深いもの。国会議事堂にも携わった工学博士・矢橋賢吉氏の設計によって大正13年に竣工、以来、平成14年まで約78年もの間、県庁舎として使用されました。
そんな旧県庁が『しいのき迎賓館』と名称を変え、レストランやカフェ、会議室、ギャラリーなどの交流の場を備えて生まれ変わったのは平成22年のこと。正面は大正モダンの格調ある意匠をそのままに、反対面は現代的なガラス張に大改築。横から見ると保存部分と増築部分に分かれていることがよくわかります。
現代的に増築された部分も良いのですが、注目はやはり、竣工当時の、モダニズムの粋を極めた様式美。大理石をふんだんに用いた柱や手摺、踊り場の窓にステンドグラスが埋め込まれた階段は重厚感でいっぱい。模様の施された柱頭飾りや、アーチ状の玄関ポーチなど、建築好きならずとも見所満載です。
そして、絶対に外せないのが、真正面からの眺め。国指定の天然記念物である樹齢約300年の2本のシイノキの背後に、旧帝国ホテルの本館でも使われたスクラッチタイルを用いた外壁レンガが映えるシンメトリーな外観は、息をのむ美しさです。
写真提供:石川県観光連盟
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