サンリオ展金沢 ニッポンのカワイイ文化60年史

【体験レポート】石川県立歴史博物館へ「サンリオ展」を見に行ってきました!

サンリオにまつわる「カワイイ」の全てがここに! 「カワイイ」が迫ってくる金沢会場特別仕様の「Unforgettable Tower」も必見。

現在、石川県立歴史博物館で北陸初上陸となる「サンリオ展金沢 ニッポンのカワイイ文化60年史」が開催されています。先日、そちらにお邪魔させていただきました。

創業60年を迎えたサンリオが作ってきた日本を代表する「カワイイ」文化を貴重な資料とともに読み解く展示展です。二会場に分けて、第一会場は「カワイイ」とオリジナルキャラクターの誕生に関する貴重な資料、第二会場は人気キャラクターを中心としたフォトスポット的な展開になっています。

イベントの開始日は時期的にクリスマスも近いということで、第一会場の入り口ではクリスマス生まれの「キキ」と「ララ」がお出迎え。後ろにある淡い青色のメルヘンな作りのお部屋は、数多くの「カワイイ」を生み出してきたむかしのデザイン製作室の再現です。

現在、多数の人気オリジナルキャラクターを誇るサンリオですが、最初からキャラクターが存在するわけではありませんでした。戦後の高度成長期に創業したサンリオの前身である「山梨シルクセンター」は、物質的に豊かな日々を送る中、人々に精神的な満足を与えたいと、「かわいくて」「人を感動させる」サービスを提供するビジネス及び「カワイイ」という新しい価値観を作り始めました。そこで誕生した「いちごシリーズ」が、サンリオのカワイイのはじまりでした。

オリジナルキャラクターを生み出したあとも、ファンとの交流を重んじるサンリオは、1975年4月よりファン向けに直接にメッセージを発信するサンリオの機関紙「いちご新聞」を発行し続けてきました。壁一面に広がる過去の「いちご新聞」に懐かしいと感慨を覚える「いちごメイト」も多いでしょう。

他にも、サンリオのシンボルだった「いちごのお家」、銀座の一等地にオープンしたサンリオショップ「銀座サンリオギャラリー」、テーマパーク「サンリオピューロランド」などに込めた想いや詳しい紹介もあるので、見どころ満載です。

第二会場へと繋ぐ道には、サンリオの考えるキャラクターの定義を解説するコーナーや、米国サンリオのキティ誕生35周年記念イベントでレディー・ガガが着用の150個以上のキティぬいぐるみで作ったドレスのレプリカもあるので、お見逃しなく。

第二会場の入り口には展示展のシンボルである、増田セバスチャンが手掛けたアート作品「Unforgettable Tower」がお出迎え。500個以上のぬいぐるみを使用した作品が金沢会場仕様に、横に広がって「カワイイ」が迫ってくる感じを表現しています。幼い頃のカワイイ思い出が、年月の流れで少し朧げになったとしても、その中に観覧者にとっての「カワイイ」が必ず隠れているということで、皆さんもぜひ見つけてみてくださいね。

その他、「ハローキティ」をはじめ、サンリオを代表するキャラクターたちが長年世界中に愛されるヒミツの解剖や、5人の作家さんによる「キャラクター×アート」の展示、サンリオの「カワイイ」の今までとこれからに関する解釈など、ファンにとっては見逃せない内容がいっぱいです。会場限定販売のサンリオ展でしか手に入らないオリジナルグッズもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

皆さんも「サンリオ展金沢 ニッポンのカワイイ文化60年史」へ訪れてみてはいかがでしょうか。
3月10日(日)まで石川県立歴史博物館で開催中です。なお、入場料・グッズ売上の一部は石川県を通じて被災地支援金として寄付されているそうです。