奇想も可憐も妖艶も血みどろも最後の浮世絵師 月岡芳年展

左上/「新形二十六怪撰 おもゐつ〻ら」明治25（1892）年、左下/「郵便報知新聞　第五百六十五号」明治８（1875）年、右/「風俗三十二相　うるささう　寛政年間処女之風俗」明治21（1888）年　※以上、部分

激動の時代を駆け抜けた鬼才の浮世絵師の作品世界。

浮世絵の人気はかつてのような春信、歌麿、写楽といった絵師の作品から、北斎、広重以降の幕末浮世絵に移りつつある。本展では、柔軟な発想とたくましい絵心で、幕末明治の浮世絵界を活性化させたとして人気が高まっている月岡芳年にスポットを当てる。奇想の画家・歌川国芳に学び、師の自由な発想を継承しつつ、西洋画の写実性を取り込みながら独自の作風を築き上げていった芳年。本展では、武者絵や歴史画から、近代日本の美人画を予兆させる美人画まで魅力あふれる作品を約150点展示する。浮世絵というメディアが、人々に情報と楽しみを提供するために、最後まで新しい画題と表現に挑み続けた様子を伝え、明治維新という激動の時代に革新的な芸術を探究し続け、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放った芳年の姿を紹介する。明治浮世絵師の第一人者であり鬼才と呼ばれた芳年の浮世絵世界に酔いしれてはいかがだろう。

期間

［開催終了］2021年4月24日（土）~5月23日（日）　

時間

金沢21世紀美術館　市民ギャラリーＡ
10:00~18:00
※入場は閉場30分前まで
※最終日は15時閉場

休日

会期中は無休

料金

一般1,000円（800）、高校・大学生700円（500）、小中学生500円（300）　※（　）内は前売り・団体料金

場所

金沢21世紀美術館（石川県金沢市広坂1-2-1）

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問い合わせ先

北陸中日新聞事業部　TEL/076-233-4642（平日10:00～17:00）