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金沢観光1日コース|前田利家ゆかりの地と加賀百万石の「表と裏」をたどる

本記事では、金沢・前田利家ゆかりの地をめぐる1日モデルコースをご紹介します。

金沢には、表の顔と裏の顔があります。兼六園や金沢城という絢爛な文化の裏には、徳川幕府ににらまれながらも約260年間生き残った前田家の知恵と覚悟が刻まれています。午前は城と庭園という「表の顔」、午後は仕掛け寺や政略の縁組など「裏の顔」へ。歩くほどに、金沢という街の正体が見えてくるコースです。

午前と午後で半日ずつ分かれているので、旅の都合にあわせて「午後だけにする」などの調整も可能。金沢が初めての方にもリピーターの方にもお楽しみいただけます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

金沢日和
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午前コースは神社と城と庭園。金沢の主要観光スポットでもありますが、前田家の歴史に思い馳せるだけで、また一味違った見方ができますよ。

前田利家の城と信仰をたどる|午前コース(約3〜4時間)

1

加賀藩初代藩主・前田利家公と正室・まつを祀る神社。明治6年(1873年)に創建。神門は和漢洋の3様式を組み合わせた珍しい構造で見応えあり。境内には利家とまつの像も。


【金沢駅から尾山神社へのアクセス】

「尾山神社」はバスで約8分+徒歩数分、タクシーで約8分、徒歩でも20〜25分ほどで到着できます。


鼠多門・鼠多門橋を通って徒歩3分
2

金沢城公園

天正11年(1583年)、前田利家が入城して以来、加賀前田家の居城となった場所。天守は1602年の落雷で焼失しており再建されていないが、石川門・菱櫓・五十間長屋・橋爪門など復元された建築群に当時の規模と格式が見える。


徒歩約5分
3

兼六園

前田家が5代・綱紀から整備を始め、約175年をかけて完成させた大名庭園。日本三名園のひとつ。前田家が莫大な富を武具ではなく文化的な発展のために注いだのは、徳川幕府に警戒されないようにという思惑もあったとされる。兼六園もその流れの中で生まれた庭園といえるかもしれない。


金沢日和
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午後は少し視点を変えて、前田家が「どうやって生き残ったか」にスポットをあてた観光地を見に行きましょう。外敵を欺く仕掛けが満載の寺、徳川家から迎えた若き正室、そして利家自身の菩提寺など。そこにあったのは決して華やかな歴史ばかりではありません。

前田家の生き残り戦略をたどる|午後コース(約3時間)

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妙立寺

三代藩主・前田利常が1643年に建立。落とし穴・隠し扉など外敵を欺く仕掛けが随所にあり、「忍者寺」の通称で知られる。これは当時の前田家が徳川の監視下に置かれながら有事に備えた出城・砦としての側面を持っていたから。ガイドとともに巡る見学ツアーは約40分。見学は事前予約必須。


【兼六園周辺から妙立寺へのアクセス】

バスなら「兼六園下・金沢城」または「広坂・21世紀美術館」のバス停から「広小路」で下車し徒歩数分。タクシーなら約10〜15分、徒歩なら約20〜25分で到着します。


タクシー利用で約10分
2

天徳院

三代藩主・利常の正室、珠姫(徳川秀忠の娘)の菩提寺。珠姫はわずか3歳で前田家へ輿入れし、24歳で亡くなった。家康の加賀征伐の圧力を前に、二代・利長が母・芳春院(まつ)を人質に出すことで矛を収めてもらい、その証として珠姫を迎え入れた縁組だった。


徒歩約15分
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宝円寺

利家が1583年、金沢城に入城した年に建立した曹洞宗の寺で、前田家代々の菩提寺。利家の葬儀もここで執り行われた。御影堂には、利家が伏見で徳川家康と会見した際、「死を覚悟して臨んだ」として自ら自画像と髪を納めたと伝わる。


知ると<br />楽しい
知ると
楽しい

妙立寺が建つ寺町エリアは、三代藩主・利常が意図的に寺院を集めた場所。金沢城を挟む犀川・浅野川を天然の堀に見立て、その外側に寺院群を配した防衛都市設計の一部で、妙立寺はその象徴的な存在です。

知ると<br />楽しい
知ると
楽しい

天徳院では、珠姫の半生を描いたからくり人形劇「珠姫・天徳院物語」が1日4回上演されています(約15分)。天徳院を訪れたら、ぜひ上演時間に合わせて立ち寄ってみてください。

お立ち寄りスポット

1

兼六園茶屋 見城亭

兼六園・桂坂口のすぐそば、金沢城・石川門を目の前に望む場所に立つ老舗茶屋。2019年に世界的建築家・隈研吾氏の設計で生まれ変わった。1階カフェはひとりでも気軽に立ち寄れるカウンター席あり。2階では近江町市場直送の海の幸を使った和食も楽しめる。


2

甘納豆かわむら

にし茶屋街の一角に暖簾を掲げる甘納豆専門店。添加物・着色料を一切使用せず、豆本来の風味を丁寧に引き出した甘納豆は、五郎島金時や柚子など石川の素材を使った季節限定品も揃う。妙立寺の見学前後に立ち寄れる距離で、金沢らしい手みやげ探しにもぴったり。


3

石川県立図書館

2022年に移転リニューアルした石川県立図書館。円形劇場のような美しい館内に約30万冊が並ぶ。1階にはカフェが併設されており、石川県産材を使った落ち着いた空間で同店限定の「図書館ブレンドコーヒー」が味わえる。天徳院・宝円寺をめぐった後の静かな休憩地としても立ち寄りやすい。


◎今回のエリア

金沢日和
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いかがでしたか? コースを振り返ってみると、前田家がお取り潰しにあわないよう重ねた数々の判断によって、今の金沢の姿が維持されたともいえそうです。絢爛豪華に思われた文化の中に、何としても生き残ろうとしたしぶとさがある。それが前田家であり、金沢という街の正体かもしれません。

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(公開日:

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