【金沢怪談クイズ】夏の夜に、金沢の不思議な言い伝え5問。あなたは何問わかる?
暑い日が続くと、ひんやりした怖いお話が恋しくなりませんか。
土地には、それぞれ昔から語り継がれてきた物語があるもの。金沢にも、妖怪や幽霊などの不思議な言い伝えが残っています。今日は、そんな金沢の「あやかし」「ふしぎ」にまつわるクイズを5問ご用意しました。夏の夜のひとときに、ぜひ挑戦してみてくださいね。
第1問:とんびを助けたお坊さんの枕元に現れたのは?
昔、ある金沢のお寺のお坊さんが市場で捕まっていた一羽のトンビを助けてあげました。するとその夜、枕元に現れたある伝説の生き物が、助けてくれた礼にお寺を火事から守ると約束したそうです。一体何が現れたのでしょうか?
A 河童
B 龍
C 天狗
第2問:大ねずみに困り果てたお寺。飼い猫がとった意外な行動は?
金沢のあるお寺では、天井裏に住みつきお寺を困らせていた大ねずみを猫が退治した伝説が残っています。強敵の大ねずみに、飼い猫はあることをして立ち向かったといいます。いったい何をしたのでしょうか?
A ねずみの好物を並べて、おびき出した
B 遠くにいるもう一匹の猫を、助っ人に呼んできた
C 和尚さんに手伝ってもらった
第3問:兼六園にある「鳥がとまらない銅像」。その理由は?
兼六園には、鳥がまったくとまらないとされていたふしぎな銅像があります。この謎を科学的に調べた研究は2003年にある賞を受賞しました。鳥が寄りつきづらい理由として有力なのは、次のうちどれでしょうか?
A 銅像がいつも揺れているから
B 銅像にヒ素(砒素)などの成分が含まれているから
C 銅像から高い音が出ているから
第4問:金沢城下の外郭のお堀にあった「九人橋」。その名の由来は?
その昔、金沢城下を囲む外郭の堀に「九人橋(くにんばし)」と呼ばれる小さな橋がありました。ちょっとゾクッとする言い伝えが名前の由来になっています。さて、どんな言い伝えでしょうか?
A 10人で渡ると、水面に映る影が9つしかなかった
B 9人で渡ると必ず1人が転んだ
C 10人のお侍で架けたが1人いなくなっていた
第5問:毎晩、飴を買いに来る女の人。その正体は?
江戸時代の中ごろ、毎晩のように飴屋に飴を買いに来る女の人がいました。この女性の「正体」はいったい何だったでしょうか?
A 道に迷ったキツネが化けた姿
B 亡くなったお母さんの幽霊
C 飴屋さんが好きで困らせにきた妖怪

第1問の答え:C 天狗
寺町寺院群にある妙慶寺(みょうけいじ)の言い伝えです。
トンビを助けたお坊さんの枕元に、その夜、天狗が現れました。助けた鳥は天狗の化身だったのです。天狗は「いつまでもお寺が続くように守ろう」と言って、八角形の板に鋭い爪で「大」「小」の文字を刻み、置いていったと伝わります。
これは月の大小(日数)を示す暦の板で、以来妙慶寺は「天狗さんの寺」と呼ばれるように。不思議なことに、周りを焼いた大きな火事のときも、妙慶寺だけは焼けずに残ったそうです。
第2問の答え:A 遠くにいるもう一匹の猫を、助っ人に呼んできた
中央通町の法船寺に伝わる「怪鼠之伝話」というお話です。
お寺の天井裏に手のつけられない大ねずみが住みつきましたが、飼っていた猫がなかなか退治しようとしません。ある晩、その猫が和尚さんの夢枕に立ち、「あの大ねずみは、私だけでは倒せません。能登にいる仲間の猫と力を合わせれば、勝てるはずです」と告げたそうです。
二日後、猫はもう一匹の猫を連れて戻り、二匹で天井裏の大ねずみに挑みました。見事ねずみは退治されましたが、猫たちも力尽きて命を落としてしまいました。和尚さんは二匹をしのんで塚を建てて弔い、それが今も残る「義猫塚」とされています。
第3問の答え:B 銅像にヒ素(砒素)などの成分が含まれているから
兼六園にある日本武尊像は、1880年(明治13年)に建てられた銅像です。まわりの木には鳩やカラスがたくさんいるのに、この像にだけは鳥がとまりにくいことが、長らく謎とされてきました。
その謎を調べたのが、金沢大学の廣瀬幸雄さん。像には溶けやすくするためのヒ素などが多く含まれていて、それを鳥が嫌っているのではないか、という仮説を立てて実験で確かめました。この研究は2003年、「人を笑わせ、そして考えさせた研究」に贈られるイグノーベル賞を受賞しています。
第4問の答え:A 10人で渡ると、水面に映る影が9つしかなかった
金沢の郷土資料『金澤古蹟志』に残るお話です。
この小さな橋を10人で渡ると、昼でも夜でも、水面に映る影が9つしかなかったと伝わります。しかも消える影は毎回ちがって、右端の人だったり、真ん中の人だったり……。ふしぎなことに、一人ずつ渡るぶんには何ごともなく、10人が手を取りあって渡るときだけなのだとか。だんだん人々は恐ろしく思って、この橋を「九人橋」と呼ぶようになったそうです。
一説には、九人橋という名前が先にあって、そこから怪談が生まれたのかもしれない、とも言われています。九人橋は現存していませんが、光誓寺の一角に、九人橋の由来が記された「旧九人橋下通」の標柱を見ることができます。
第5問の答え:B 亡くなったお母さんの幽霊
金沢の金石(かないわ)にある道入寺に伝わる話です。
毎晩飴を買いに来ていた女の人は、亡くなったお母さんの幽霊だったとされます。お腹に赤ちゃんを宿したまま亡くなり、お墓の中で生まれた我が子のために、幽霊となって毎晩飴を買っていたという切ないお話です。これは「飴買い幽霊」として各地に伝わる有名なお話で、実は金沢でも複数の箇所に似たお話が残っています。
中でも「道入寺」での言い伝えには続きがあって、その赤ちゃんは無事に育ち、やがて道入寺のお坊さんに。
母を慕って円山応挙に母親の絵を頼み、描かれたのが、今も道入寺で保管されている「八方にらみの幽霊の掛け軸」であると伝えられています。
「八方にらみの幽霊の掛け軸」は、お盆の時期など、期間限定で一般公開されるときだけ道入寺で姿を見ることができます。
▶︎もっと詳しく知りたいなら:【金沢の怪談】ひとつの城下町に4つも?金沢に伝わる「飴買い幽霊」のふしぎ

出典・参考:
・金沢市公式ホームページ「金沢の民話と伝説」
・森田柿園 編『金沢古蹟志』第三編 巻8(金沢市立図書館 デジタル公開)
・TBS NEWS DIG「『どこから拝んでも目が合う』由緒正しい幽霊に秘められたエピソードとは」(制作:MRO北陸放送)
・Asami Nagai「Fending off annoying birds」The Daily Yomiuri 2004年4月3日
※本記事の言い伝えは諸説あり、伝承として伝わるものを紹介しています。
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(公開日:)










