新料理長の堀川豊氏は、加賀市橋立の出身。父が漁師、母が魚介の行商をしていたという折り紙つきの目利き料理人。食材と器が双方を引き立て、ここでしか味わえない一皿になる。季節折々に楽しめる北陸の食を楽しみたい。地元の食材を知り尽くした料理長ならではの美食を季節折々に楽しめる。11月のカニ漁解禁後にはズワイ蟹や香箱蟹の「蟹づくし」も堪能できる。

滾々とたゆたう湯に身をゆだねれば、その泉質の良さを感じられる『萬松閣』のお湯。肌あたりが柔らかく、上がった後もずっとぽかぽかと温かく、潤いを感じさせる。館内のお風呂はすべて天然温泉100％で、その泉質管理は代々、宿のいちばんのこだわりとして受け継がれてきた。この温泉に魅せられて何度となく通う客人も多いという。

『萬松閣』が考える、新しい湯治のスタイルとして力を入れているのが「抗酸化陶板浴」。遠方からも通う人が多いという館内サロン「トトノエ」では、抗酸化陶板浴ルームと共に、メディカルチェックルームがあり、体内組成計やストレスチェッカーが配置されており、サロンを利用する人は自由に使うことができる。この陶板浴と温泉への入浴をあわせることで体温が上がり、免疫力も高まる効果があるそうだ。

今、総じて大きな変化の時を迎えている温泉旅館。本来の日本旅館のおもてなしと現代的なプライバシーを守るサービス、その両方を兼ね備えた宿として新しい試みを続ける『みどりの宿　萬松閣』。目指すのは部屋での寛ぎ、食の喜び、そして温泉の良さそれぞれが最高のおもてなしとして「お客様に寛ぎと楽しみを感じてほしい」という願い。家族で、友人で、大切な人と、その思いを体験しに訪れてみたい。

⇒生まれ変わった湯宿を訪ねて「山代温泉　みどりの宿　萬松閣」〈前編〉はこちら