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【特集】読書日和

せっかく読むなら一生に一度は読むべき本や読んだ方がいい本など、ためになる読書がしたいですよね。人生を変えてくれるような本と出合いたい。そんな人のために「読書が大好きな有識者」におすすめ本を紹介していただきます。運命の1冊と出会いに、ぜひ役立てて下さい。

[ 子どもに読ませたい本 ]

寺村輝夫のとんち話・むかし話

寺村輝夫のとんち話・むかし話

[ 寺村 輝夫(文)/ヒサ クニヒコ(画) ]

出版社:あかね書房
子どもたちに根強い人気のある、「一休さん」をはじめとするとんち話と、おばけやおにのはなし、「ももたろう」「カチカチ山」等の日本のむかし話が存分に楽しめるシリーズ。作者の軽妙な文体とユーモアに満ちた絵が一体となって、読む楽しさが倍増します。

読み聞かせ甲斐がある本(幼児・低学年向け)

読書は知的成長には欠かせないというのはもちろんなのですが、

幼児期や小学生に何を読むのがいいかという質問をよく受けます。

本人に選ばせるのが基本なのですが、

大人が持っておいてほしい視点は、



文章全体としては、オチがある話

ジャンルとしては、昔話・伝承と伝記



です。その話も、内容が基礎教養になるだけでなく、

きちんと話の筋を追っていかないと面白さが理解できないようになっています。

基礎教養の面でも、竜宮城や桃太郎を知らない小学生も普通にいますし、

天岩戸の話なんて中学生でも壊滅的に知りません。

ユダという人がどんな人か、ノアの箱舟がどんな話かもほとんど知りません。



教養的なことよりもっと危険なのは、

スマホ育児が浸透したせいか、

さっと目を通すだけで分かった気にならないものに対する抵抗感は、

年々強くなっています。

つまり文章全体を読むのを、面倒がってやらない生徒が、

成績優秀層・そうでない生徒問わず爆発的に増えている印象です。



先ほど挙げた「文章全体としては、オチがある話」というポイントは、

話の前半部分が頭に入っていないと、

後半になると意味がわからなくなってしまうものです。

そして一度面白さを味わってしまったら、

子どものことですから勝手に好きになっていきます。



今回おすすめするのは、寺村輝夫という児童文学作家が1970年代から発刊した、

むかし話シリーズです。

一休さん・吉四六さん・彦一さんのとんち話、

わらいばなし・ほらばなし、

おにのはなし・てんぐのはなし・おばけのはなし1~3、

日本むかしばなし1~5

というシリーズがあります。



話の構成が平易で、しかもしっかりしているので、

読み聞かせにも抜群です。

こういうしっかりオチがある話は、

お家の方がしんどく思いがちな読み聞かせの宿題であったとしても、

オチの部分で子どもが目をまんまるにして、

素直に感情を出してくれるので、

読み聞かせ甲斐がある本になりますよ。

寺村輝夫のとんち話・むかし話
─ レビュアーはこの人! ─
[ 進学塾 寺子屋本楽寺 ]
塾長 根保 博仁(Konbo Hirohito)

【Profile】勉強で何か面白いものを見つけ、その余熱で点数・合格を勝ち取ることを目標とする『進学塾 寺子屋本楽寺』塾長。テストや受験対策・過去問漬けは行わない。算数国語のセンスを育てる幼児・低学年コースや、芸術コースを開講。2021年には『名門公立高校受験道場流 自学力の育て方 受験突破だけで終わらないために』(KADOKAWA)内で執筆も行っている。
DATA

かほく市宇野気リ207-2
TEL/076-283-2861 受付/10:00~22:00 
休/なし P/8台
公式サイト
塾長ブログ

INFORMATION

●金大附属、泉丘、二水高校を志望している生徒限定の進学塾。●少人数制の集団授業を行い、小学生は算国、中学生は5科を指導。入塾テストあり。●小学低学年コースを開講。週2回の授業と、それ以外の日は自由に通塾可能。座席に限りがあるので、問合せを。●対象/年少~中学3年

※掲載されている情報は、2021年12月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。

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