
【ちぃ散歩de金沢発見-1-】ずっと能登を応援する「箔座」のお店『はくのと』の絶品ブルーベリーパフェを食べてきました。


ちぃ子
今回お邪魔したのは、金沢一の観光スポット・ひがし茶屋街に2025年4月26日(土)にオープンした『はくのと』です。
「ひがし茶屋街から能登を恒常的に応援する」をテーマに掲げた、能登愛あふれるお店では、「はくのとパフェ 能登ブルーベリー」や、2度の災害を乗り越えたぶどうで作られた「能登の風 2024(白ワイン金箔入り)」などが楽しめます。
『はくのと』は、金沢の金箔専門店『箔座』が、能登の人たちと一緒に、能登の魅力を継続的に伝えていくために作ったお店。ひがし茶屋街の美しい景観の特徴のひとつ、木虫籠(キムスコ)と呼ばれる美しい格子窓が目を引く建物です。
店内に一歩入ると、外観の印象を良い意味で裏切る、シックで落ち着いた空間が広がります。
お待ちかね、能登の恵みが凝縮された「はくのとパフェ 能登ブルーベリー」(1,500円)の登場です。金箔が練り込まれた、パフェ用に新しく作ったグラスの中で美しく層を成したパフェは、華やかながらも上質な佇まい。ブルーベリーの色が鮮やかなパフェが登場して、思わず「うわぁ」と歓声を上げてしまいました。美しく添えられた金箔が大粒のブルーベリーの存在をさらに引き立たせてくれます。
ブルーベリーソースの湖に浮かぶ白いアイスは、七尾市の人気ジェラート店『チェルキオ』の「能登塩アイス」。さっぱりとした味わいで、ブルーベリーソースとよく合います。さらに食べ進めていくと、「チーズクリーム」、「能登ブルーベリーゼリー」、「グラノーラ」、「能登ブルーベリーブラマンジェ」と、一口ごとに異なる食感や味わいに出会えます。中でも一番下にある「能登くろもじジュレ」は、今までに食べたことのない爽やかな味に驚きました。
クロモジは、和ハーブの香りの王様とも呼ばれる、能登に自生しているクスノキ科の落葉低木。スーッとした爽やかな香りが特徴で、健胃作用やリラックス効果があるそうです。七尾市の『田尻虎蔵商店』の「クロモジ茶」を煮出して作ったジュレのおかげで、パフェを食べ終わった後の甘ったるさが口の中に残ることはなく、むしろ清々しい気分で食べ切ることができました。クロモジ茶はカフェインレスなのも嬉しいポイント。甘いものが苦手な人にもぜひ食べてほしい、さっぱりとした爽快感と清涼感が特徴のこれまでにないパフェでした。
続いてこちらは、能登半島地震と能登豪雨という2つの大きな災害を乗り越えたぶどうで作られたワイン『ハイディワイナリー』の「能登の風 2024」。一瓶ずつ丁寧に入れられた金箔がきらめきます。
海のすぐ近くで育つぶどうは海の幸との相性も抜群。ワインとのペアリングを意識した一皿「ペアリングプレート のとプレミアム」(800円+ドリンク代、プレート単品の場合は1,000円)には、能登の海産物をたっぷり使用しています。
能登かきのオイル漬けがまるごと1つのったブルスケッタ、能登のあおさを練り込んだパリパリのライスペーパー、刻んだ丸柚餅子と酒粕を合わせたおつまみを一皿に盛り付け。そのまま食べてももちろん美味しいのですが、間違いなくワインが飲みたくなります。(仕事中なので、飲めず残念!)能登かきのオイル漬けは瓶入りで販売もされていましたよ。
店内には販売ブースを設置。海産物、フルーツソース、ワイン、雑貨など、能登の自然の恵みを凝縮した商品の数々が並びます。
例えばこの『ひらみゆき農園』のブルーベリーソースは砂糖不使用で、原材料は能登町の特産品であるブルーベリーとレモン果汁のみ。「はくのとパフェ」にも使われています。
「能登の風 2024(白ワイン金箔入り)」は、輪島市門前町にある『ハイディワイナリー』が醸造した純能登産ワイン。あるがままの自然を受け入れながら、ほどよく人の手を加えることで「海のそばで生まれたぶどう」の個性を引き出しているそうです。
店内上部に取り付けられたモニターには、ブルーベリーを提供している『ひらみゆき農園』の様子が映し出されていました。能登を”感じる”場所になってほしいという思いが随所から伝わってきます。
『はくのと』のロゴは”ひとつなぎのリボン”をイメージしています。
同じ石川県の企業として震災直後から支援を続けてきた『箔座』は、能登のためにできることはないかと模索し続けた結果、『はくのと』を作りました。「箔(はく)」という、輝く金箔を通して、「能登(のと)」の自然や文化、人の営みによって育まれてきた豊かな恵みの価値を際立たせ、伝えていく。金沢と能登は一体である。そんな思いがこのロゴには込められています。
「国内外から大勢の観光客が訪れるひがし茶屋街から、能登の魅力を伝えたい。そうやって能登に目を向けてもらい続けることが、大切だと思うんです。」スタッフの方のお話を聞いて、じわっと胸が熱くなりました。
『箔座』が大切にしているのは、「何にでも金箔を貼るのではなく、何に貼るべきかを見極める」こと。価値あるものにこそ、そっと”箔”を添える。
そんな確かな信念と温かい想いが込められたメニューの数々は、口に運ぶと思わず笑みがこぼれるおいしさです。ひがし茶屋街に行った際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
(写真右:箔座株式会社 代表取締役社長 高岡美奈氏)
■はくのと
住所/石川県金沢市東山1-13-23
TEL/076-253-8881
営業時間/10:00~17:00
定休日/当面の間は不定休
駐車場/なし
⭕️はくのとの詳細は【こちら】
■公式サイトは【こちら】
■公式Instagramは【こちら】
※掲載されている情報は、2025年5月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。