晴れた冬の日、水にはご用心。
2015年11月10日(火) | テーマ/エトセトラ

まず、最近の気候変動の影響か、各地で未曾有の自然災害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復興が進み、日常が戻ることをお祈りいたします。
それらの自然災害とは全く別ですが、冬の金沢の思わぬ水の災難についてのお話です。
11月に入り、兼六園の雪吊りが始まり、ズワイガニ漁も解禁となり、まちなかのイルミネーションも点灯し始め、いよいよ金沢は冬支度です。この冬、北陸新幹線で初めて金沢にいらっしゃる方も多いことでしょう。
カニ、甘えび、寒ブリ、カキ、鴨など冬の味覚をたっぷりと楽しむ、雪化粧した兼六園を見る、しぼりたての日本酒をいただく・・・金沢の冬って、いいですよね。
忘れてはならないのが、金沢の冬には「雪」があること。
北陸新幹線金沢開業後、まちなかを歩いている方が多いなぁと感じています。金沢駅から武蔵あるいは武蔵から兼六園くらいなら、都心の方たちは歩いてしまう距離なのでしょう。実際に私も大阪や東京に住んでいた時には、それくらいの距離、歩いていたと思います。
そこで歩行者の方、ご注意。
金沢市内は、歩道には雪があっても車道には雪がありません。道路には雪がなくても、水があります。
金沢市内の道路には「融雪装置」なるものがあります。水が流れていて、車道の雪を融かしています。車道の側溝に、北陸の水分の多い雪が溜まっていると、車道に水があふれます。歩いていると水をかぶる場合があります。「弁当忘れても傘忘れるな」 個人的には冬にこそ必要だなと思っています。(はねられた水をよけるための傘です)
以前、長野県のかなり寒い地域に住んだ時には、融雪装置などありませんでした。水が凍ってしまうからです。金沢は雪が降るといっても、そこまで寒くはないから、こういう設備があるのでしょう。
クルマの運転には必要な融雪装置ですが、歩行者には時として思わぬ災難になることも。それを理解して、クルマの運転の際には少し歩行者を思いやるという気持ちを自分自身も心掛けたいものです。それが「おもてなし」の気持ちになると思いますから。
写真は先日の晴れた日の道路。11月に入って融雪装置の点検が始まっています。点検作業の皆様、おかげで冬のクルマの運転が助かっています。本当にご苦労様です。
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