寒ブリ
2016年11月15日(火) | テーマ/グルメ

11月6日の解禁とともに賑わいをみせているカニ漁。冬の味覚の王様といわれるズワイガニはもちろん、これまで庶民の味として観光客が口にする機会の少なかった香箱ガニも、近年は知名度が増し、冬の観光の目玉のひとつとなっているようです。そんなカニに加え、観光客の皆さんにぜひおすすめしたいのがブリ。こちらも同じく11月頃、強風と雷鳴による「ブリ起こし」が起こると、いよいよ旬の季節を迎えます。
なぜ北陸のブリは美味しいのか? その答えは、九州から北海道まで北上するブリが、初冬から真冬にかけ、いちばん脂ののった状態で富山湾や能登沖に入り込むから。その時期のブリを「寒ブリ」と呼び、地元でも重宝しています。
ブリ大根や照り焼きなど、煮ても焼いても美味しいブリですが、最近つとに評判なのが「ブリしゃぶ」で、薄めに切ったブリの刺身をしゃぶしゃぶ、そうすると表面の余分な脂や臭みが抜け、しゃきしゃきの歯ごたえのある水菜などと一緒にどれだけでも食べられると好評のよう。
ちなみに、私が、観光客の方に最も食していただきたいのが「かぶらずし」と呼ばれる伝統的な家庭料理。といっても、握り鮨とは似ても似つかないもので、塩漬けにしたカブに、塩漬けにしたブリを挟み込み、千切りにした人参や昆布と米麹に漬け込んで発酵させた「なれずし」の一種。この酒の肴にぴったりな、日本でも指折りの「発酵王国」が生んだ絶品をぜひご賞味いただきたいと思います!
写真提供:石川県観光連盟
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