かわいい金沢めぐり 『縁煌』の巻
2017年2月16日(木) | テーマ/観光

旅行の楽しみの一つに、その土地特有のものにふれるということもあると思います。そして、その中には「かわいい!」と思える思いがけない素敵な出会いがあることも。
今回はひがし茶屋街の伝統工芸品のセレクトショップ『縁煌』を訪れました。こちらの店主の奥様は、箔デザイナー®として活躍されている高岡愛さん。お二人によってセレクトされたものは、品のよいものばかりで、落ち着いた大人にとってはちょうどよい、遊び心とかわいさを感じられます。お値段的に手の届きやすいものが集められているのも特徴です。
たとえば、トップの写真は作家・北美貴さんによる、金沢の二俣和紙を染めて樹脂で加工したピアス。透けた感じの和紙の質感で主張しすぎない、明るい色づかいにひかれました。
お店はお茶屋の建物を活かしたつくり。茶屋街の建物は、隣と接して側壁に窓がつくれないこともあって、天窓から明るい光を取り込めるような仕組みがあることも。店内は建物の奥に進んでも自然光が多く取り込まれているのがわかります。
こちらはわたしがこのお店に通うきっかけになった、陶芸家・東元 生さんの作品。このシリーズのカップを愛用して、毎日コーヒーを飲んでおります。今回訪れてみると、シリーズがさらに充実していましたのでその一部を撮影させてもらいました。
作家・中島ゆり恵さんの、真鍮と錫のブローチ。質感と細工の細かさにひかれてシャッターを押したのですが、細かい柄と質感がすてきです。
店内には、錫粉で加飾し針掻き技法を施した漆の作品も。ひがし茶屋街の赤い格子を背景に。
こちらの箸置はつや消しの色合いが落ち着いていてひかれます。
コーヒーミルクをセットする九谷焼のミルクホルダー「milchu(ミルチュウ)」を多数揃えてありました。コーヒーミルクをセットしたままコーヒーにミルクを注げるそうです。
今回はお店のごく一部を掲載させていただきましたが、どんどんと新しい作品が入ってくるそうですので、ひがし茶屋街へ足をお運びの際は、ぜひそのときどきの出合いをお楽しみください。
◆取材協力/
縁煌 -enishira-
石川県金沢市東山1-13-10(ひがし茶屋街内)
TEL・FAX:076-225-8241 営/10:00~17:00 休/不定休
http://www.enishira.com/
箔デザイナー®高岡愛オフィシャルサイト
http://www.ai-goldleaf.jpn.org
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