美川、県(憲)一の町
2018年1月31日(水) | テーマ/エトセトラ

「石川県廰(庁)趾」と刻まれた石碑(写真)。
これは旧美川町(現白山市)にある『石川ルーツ交流館』に建てられたもので、かつてこの地に石川県庁があったことを示しています。
廃藩置県後、金沢県+α(大聖寺県や七尾県など)を経て、「石川県」が誕生した際に県庁を金沢から旧美川町に移しました。このことを顕彰しているわけです。
県庁を移した理由については、旧加賀藩の影響力を弱める目的だったとか、単に地理的な都合だったなど諸説あるものの、いずれにせよ、所在地は一年で金沢に戻されます。このとき、県名を「金沢県」に戻してもよかったとも思うのですが(個人的にはどちらでも構わないのですが)、そこにもさまざまな理由があったのでしょう。
石碑以外にも、旧美川町に県庁があったことを証明(主張)するものとして、かつて「美川 県一の町」と大きく書かれた黄色い看板のようなもの(正確には下水処理場の水槽塔)がありました。北陸自動車道を走っているとよく見えました。「みかわ・けんいちのまち」と読めることから、美川憲一氏をもじったのだとか、いやいやそれは後付けだなど、これまた諸説が入り乱れます。
8年前に撤去されましたが、この撤去するしないに関して、当時の市長選の一候補者の公約にも触れられていたそうです。つまり、撤去派が勝利した、ということです。
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