【編集者のコレが気になる】金沢観光の新・穴場スポット。徳田秋聲ゆかりの『町の踊場 蔵カフェ』
2022年8月8日(月) | テーマ/ニュース

店名の由来は、徳田秋聲の代表作の一つ「町の踊り場」。前年8月に金沢にいる姉が死去し、その葬儀のために帰省した体験を描いた短編小説で、川端康成や室生犀星に高く評価されたことで、秋聲晩年の復活へと繋がったとも言われる作品です。その舞台にもなったのが昨年オープンした『町家ホテル&蔵カフェ 町の踊場』。元々、徳田秋聲の異母兄・正田順太郎の邸宅であり、小説には秋聲がここの2階で寝泊まりした様子や新しい時代に向かい変容する金沢の様子が描かれています。
『蔵カフェ』には、蔵に残されていた蓄音機によるBGMが流れており、独特の優しさと懐かしさを感じる音色は優しく心に響きます。築150年以上の建物の雰囲気を大切にするのはもちろん、正田家が残した品々のうち、表札や置き時計、装飾の施された襖の取手などが展示され、またそれを飾る棚も元々あったものをリメイクするなど往時の雰囲気を伝えるノスタルジックなインテリアも特徴的です。
そこでいただくのは、低温の水でゆっくり10時間以上かけて抽出したこだわりの水出し珈琲やフレッシュな自家製ハーブで淹れるハーブティー。庭の美しい緑を眺めつつ、上品な風味のスイーツと一緒にお茶をいただけば、しばし時空を超えて日常の気ぜわしさから解放される思いがします。時間をかける贅沢、待つ楽しみ、日頃気に留めない音や時を刻んできたものたちの質感。かつて当たり前に存在したであろう要素が心地よさを演出してくれます。最近はコーヒーのテイクアウトも始め、8月25日(木)からは平日限定で発酵食ランチも始まる(数量限定・要予約)。県内外の人に、文豪が過ごした空間を楽しんでほしいと、水出し珈琲のテイクアウトを広いお庭で楽しんでいただくイベントなども企画中なのだとか。ちょっと通ごのみな金沢を楽しんでみてはいかが。
■町家ホテル&蔵カフェ 町の踊場
住所/石川県金沢市瓢箪町7-6
TEL/076-208-3676
営/ 11:00〜17:00(ランチ11:30~14:00、テイクアウト珈琲10:00~17:00)
休/なし
P/あり※駐車場の詳細はこちら
■最新情報、イベント、メニューの詳細は下記よりご確認下さい
●公式WEBサイトはこちら
●Instagramはこちら
※併設の宿泊所 町の踊り場の公式WEBサイトはこちら
※併設の宿泊所 町の踊り場Instagramはこちら
■メニュー
●発酵食ランチ1,300円~1,500円
※8月25日(木)〜※平日のみ。ランチは数量限定・予約制のため必ず電話にてご予約をお願いいたします。詳細はお問い合わせください
●ドリンクメニュー440円〜
・水出し珈琲(アイス/ストレート/ホット)
●セットメニュー1,000円〜
・抹茶のフロマージュセット
・柚子のフロマージュセット
・ロールケーキセット
・珈琲羊羹セット など
●テイクアウト珈琲 NEW!
・ICE/Lサイズ600円、Mサイズ500円、HOT500円
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