その土地の魅力を写真で切り撮ろう!『フォトウォークin珠洲』イベントレポート
2023年8月29日(火) | テーマ/エトセトラ

能登在住編集者のMです。能登へUターンし6年。地元愛が抑えきれず「心動かす土地の景色を見つけて、撮影しながら散歩する」フォトウォーク企画を立案。「街の活性化の一助になればいいね」とOKをもらい、さっそく実施しました!
今回撮影した作品は、写真展として9月下旬から無印良品羽咋宝達志水にて開催予定です。
今回は、FUJIFILMのカメラを使用したフォトウォークを珠洲市飯田町商店街で開催。今回はその様子をお知らせします!
イベントはX-STATION KANAZAWA(フジカラー北陸)様、FUJIFILM様の協力を得て実現。FUJIFILMのカメラを1人1台使って珠洲市飯田町商店街近辺のまち歩きを楽しみます。地域の暮らしや風景の魅力を写真に収め、発信することで魅力発信が目的です。イベントには、10名の一般参加者と関係者4名の14名が参加。20代、30代を中心に70代の方まで、幅広い年齢の方に集まっていただきました。FUJIFILMといえば、フィルムの色味を選べるフィルムシミュレーション機能が特徴ですが、参加者の皆さんも興味津々。
FUJIFILM様から機材の説明をいただいて出発。参加者はカメラの熟練者から初心者まで様々。さてみなさんどんな写真を撮影したのでしょうか。
この日は天気が大変よく暑すぎるくらいでしたが、夏空が気持ち良いですね。まず初めに伺ったのは、珠洲市役所そばにある『春日神社』。すっきりした青空とモクモクとした雲に鳥居が映えます。木漏れ日が気持ちよく、樹齢700年以上といわれる大杉の木をはじめ、被写体が様々なので思い思いに撮影を楽しみました。
続いて、珠洲市で3年毎に開催されている奥能登国際芸術祭。その初めて開催された2017年の作品で屋内展示されている「小さい忘れもの美術館」へ。かつて電車が通っていた旧飯田駅を忘れもので満たし、アートスポットとして見る人を楽しませる場所となりました。昔は当たり前のように使われていたものが忘れられてしまうことを問うた作品は、どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
参加者のみなさんでお昼ご飯を食べた後に伺ったのは真宗大谷派の『乗光寺』。坊守の落合さんに寺の案内をいただきながら、お寺の歴史や地域との関わりをお話しいただきました。参加者からも「街中スナップ撮影だけかと思っていたら、地元の方にお話をお伺いする事が出来たのもとても良かったです。 歩くだけでは知る事が出来ないお話に感動しました。」などその場所に行き、人と交流するからこそ知れる暮らしの姿に満足の様子。
飯田町商店街でもそれぞれスナップを楽しみます。私は案内に精一杯でしたが、みなさんどこでこんな被写体を見つけて来たんだろうと思うものばかり。普段車で移動していると目につかないようなことでも、カメラを持ってゆっくりと歩くことで色々なものに気がつくのもフォトウォークならではの魅力かもしれません。
商店街の中にある『いろは書店』。ご夫婦の優しい笑顔が素敵です。こちらは地域に根付く本屋としてだけではなく、カフェスペースやフリーピアノ、キッズスペースも揃え、この日も裸足で店内を駆け回る子供の姿が印象的でした。
そして、最後に伺ったのが『ギャラリー舟あそび』。オーナーのパートナーでもある珠洲焼き作家の作品を展示するギャラリーの他にも、様々な作家の作品を企画展として展示されています。この日も織物の作品展が開かれていました。古民家をリノベーションしたギャラリーの雰囲気が良く、蚊取り線香の匂いが懐かしさを感じさせます。定期的に企画展が開かれているのでぜひチェックしてみてください。
今回参加された参加者からの満足度は高く、非常に満足のいくイベントとなりました。「写真の撮り方などを習え、今まで知らなかった飯田の魅力を知れた。」「久々に写真だけに時間を使えた事で普段見逃している事やモノを再発見出来た。」など、参加者にとってカメラを使ったことに加え、まち歩きをすることで普段知らないような地域の姿に触れ、またその土地で暮らす方の話を聞いたことも満足度に繋がったように思います!みなさんも地元や今暮らしている場所で、のんびりとまち歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。その町のいろんな風景をぜひ見つけてみてくださいね。
写真展開催日時:10月21日(土)〜11月26日(日)予定
写真展会場:無印良品羽咋宝達志水(石川県羽咋郡宝達志水町二口へ9-1)
今回のイベントは、「第38回国民文化祭及び第23回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023」における企業等の文化活動促進事業を活用し実施しています。
その他の同じテーマ記事
幻の駄菓子「金花糖」って知ってる? お雛様に飾って桃の節句をお祝いしよう。 【季節のトリビア】
雛祭りの際には、華やかな飾り「金花糖」について、今回は掘り下げていきます♪ 金花糖って何? (続きを読む)
「心がのってくる仕掛け」が盛りだくさん。『国立工芸館』で子どもと一緒に工芸を楽しもう。
一見硬そうな印象もある国立工芸館ですが、実は子どもたちにもっと足を運んでもらいたいと、「心がのってく(続きを読む)
【編集者とらこの金沢アート探訪】国立工芸館で開催中の「反復と偶然展」、おすすめです!
左上/「偶然」より、小川待子《Untitled》1993年、左下/「反復×偶然」より小松誠《Crin(続きを読む)
【北陸のインフルエンサーまとめ】北陸三県の魅力を発信する新登場のインフルエンサー3選
『金沢日和』では「石川県の情報を発信しているインフルエンサーを知りたい」という声に応え、地元インフル(続きを読む)
【個性派本屋さん特集】金沢初?!のブックカフェ『あうん堂』の店主本多さんが語るこれから目指すお店の姿。
【金沢ブックカフェの先駆け】 旧国鉄を51歳のときに早期退職し、ご自身の1万冊以上の本を元(続きを読む)