【農援ラボ|リーフファーム加賀】人を育て、地域を耕す。若き兄弟が挑む「加賀市No.1」の農家への道
2026年2月16日(月) | テーマ/


石川県加賀市奥谷(おくのや)町。福井県境に接したこの地区を訪ねると、そこには四方を丘陵に囲まれた、まるで隠れ里のような独特な風景が広がっていた。窪地を埋め尽くすのは30haを超える広大な梨団地である。
この梨団地では奥谷梨生産組合に所属する27軒の生産農家がそれぞれに園地を管理し、石川県のブランド梨「加賀しずく」などを栽培している。株式会社リーフファーム加賀もそのひとつだ。
「全国的にも、加賀市は若手の梨農家が多いそうですよ」と梨部門担当の中田徹さん。梨は高付加価値化しやすいことに加え、奥谷では生産組合がよく機能していることをその要因に挙げた。共同防除や共同選果のため初期費用が少なく、売り先が確保されていることがそのメリットだという。
「売り先が確保されているので、梨づくりに集中できる環境になっているんです」。中田さんはそう言うと、収穫を終えた梨の木を使って剪定のポイントをレクチャーしてくれた。

中田さんは33歳にして専務取締役を務めるリーフファーム加賀の若きホープ。だがそれだけではない。代表の西山匡亮(くにあき)さんは中田さんの3歳上の実兄、つまりこの会社は兄弟によって設立されたものなのだ。
先に就農したのは兄の西山さんだった。農業大学を卒業後、西山さんは同市の三谷(みたに)地区で農業を営む祖父のもとで農家の道へ。翌2012年に新規就農して祖父の農地を引き継いだ。
栽培品目は祖父がもともと手掛けていた水稲やブロッコリー、かぼちゃなど。ただし自ら采配するようになったことで質的にはかなり変化したという。
「じいちゃんは良くも悪くも昔ながらの農家で、いままでやってきたことを曲げたくない人。僕はWEBの情報や農業仲間のアドバイスを柔軟に取り入れましたね。土の状態によって畝立ての時期をずらしたり、機械を導入したり、いいと思うものはどんどん試しました」












