料亭

つば甚（つばじん）

金沢を代表する老舗料亭の技と心が詰まった慶春重箱

創業1572年、加賀百万石の礎を築いた前田利家に尾張の頃から仕えていたお抱え鍔師”鍔家”。その3代目当主が鍔師の傍らで営んだ料理店から始まったのが料亭『つば甚』と言われている。約270年もの歴史を持つ同店では、初代内閣総理大臣･伊藤博文が部屋からの眺望に感動し筆にとった「月の間」や、日本画家・山下清画伯がちぎり絵を描いた「松の間」、江戸時代前期に活躍した俳諧師・松尾芭蕉が句会を催した「小春庵」など、部屋ごとに錚々たる逸話や由緒を堪能できる。会合や祝賀・婚礼など、現在も大切なひとときを過ごす場として各界の著名人に愛され続けている店だ。
そんな、金沢最古の老舗料亭のおせち「慶春重箱」は、金沢の食文化を堪能できる3種類を用意。田作りや黒豆、紅白なます、数の子など、日本の伝統的なおせちに欠かせない縁起を担いだ料理はもちろん、干柿バターや合鴨肉燻製といったワインやシャンパンに合う料理まで、30種類以上が美しく詰められている。板前による丁寧な仕込みと伝統の技、厳選された食材からなるおせちは、新年を寿ぐ特別な食卓を、一段と華やかな雰囲気へ導いてくれるだろう。なお、各種100セット限定のため、早めの予約がおすすめだ。