金沢城公園玉泉院丸庭園ギョクセンインマルテイエン

金沢城内にある独創的な大名庭園。季節ごとに表情を変える庭園の美しさと歴史の重なりを感じるひととき。

兼六園よりも早く作庭が始まったとされる、加賀藩主前田家の大名庭園『玉泉院丸庭園』。二代目藩主利長の正室玉泉院(永姫)が屋敷を構えたことが、その名の由来といわれている。三代目藩主利常により作庭が始められ、廃藩時まで金沢城玉泉院丸に存在していたが、庭園は明治に入って廃絶。その後、平成20年から5年間かけて行った発掘調査の結果や文献に基づき、平成25年より整備工事が始まった。平成27年に江戸末期の姿をもとに再現されている。饗応の場として活用された『兼六園』に比べ、藩主の内庭としての性格が強かった『玉泉院丸庭園』の特徴は、その立体感。池と石垣によって、城内の高低差を活かした独創的な景観は、多くの人を魅了。休憩所にもなっている『玉泉庵』では、抹茶と季節ごとの生菓子を楽しめる。

※令和6年(2024年)能登半島地震の影響により、園内の一部エリアを立入禁止としている。金沢城の石垣は年代や場所ごとに積み方が異なり、「石垣の博物館」と呼ばれるほどの貴重な文化財。慎重な調査・修復が必要とのことなので、全面復旧を待ちたい。週末の夜間はライトアップされた幻想的な姿も楽しめるので、足を運んでみよう。

住所

石川県金沢市丸の内1-1(金沢城公園内)

電話番号

076-234-3800(金沢城･兼六園管理事務所)

営業時間

3月1日～10月15日 7:00～18:00（退園時間）
10月16日～2月末日 8:00～17:00（退園時間）
※令和6年度の夜間開園は毎週土曜日及び指定日
外周部の石垣ライトアップは毎日22時まで。

定休日

年中無休(玉泉庵除く)
◾️玉泉庵
TEL:076-221-5008
9:00～16:30(最終入館16:00)※12:00〜13:00の間は清掃のため入亭不可
※ 12月29日～1月3日はお休み。

駐車場

兼六駐車場(有料)など周辺駐車場を利用

アクセス

兼六園下・金沢城バス停すぐ

公式サイト

「玉泉院丸庭園」のサイトへ