弘美じゃなくて、広見
2014年5月27日(火) | テーマ/金沢の雑学
城下町・金沢の特徴のひとつに「広見」があります。これは街路の一部が広くなっている部分――簡単に言うと、そうなります。伏兵を待機させる場所、荷車などの回転場所、火事の場合の延焼防止・・・といった目的で藩政期に設けられたとする説が一般的で、その後は近隣住民が憩う広場として、昭和初期頃までは積極的に活用されていました。
さて、そんな「広見」ですが、今も市内に残るもので代表的なものといえば寺町寺院群にある「六斗の広見」(たぶん、金沢最大)と、ひがし茶屋街のメインストリートの入口にある広場でしょうか。でも、こんなのを見つけたのです。観光雑誌には絶対に載っていません。規模は小さいのですが名前に「おっ」と反応させられました。『センセイの鞄』で知られる人気作家と同じ名前。だからどうしたって話ではあるのですが。
※「川上広見」は住所でいうと菊川2丁目、犀川に架かる下菊橋の近くの交差点(六叉路)になります。
その他の同じテーマ記事
【金沢のお正月】金沢の正月に欠かせない占い系縁起菓子「辻占(つじうら)」
(写真提供:金沢市) 金沢のお正月にいただく和菓子の代表・福梅(ふくうめ)と並んで有名なのが「辻(続きを読む)
【金沢のお正月】福徳せんべい
2025年もあとわずか。イベントを一つひとつ終え、お正月準備も万全という方も多いのではないでしょうか(続きを読む)
【金沢のお正月】全国的に珍しい石川県の「紅白」鏡餅。
石川県民の多くは紅白の鏡餅を飾ります。そんなの当たり前でしょと思った県民の皆さん、実は全国的には上下(続きを読む)
【金沢のお正月】金沢のお正月に欠かせない祝菓「福梅(ふくうめ)」
12月になると、金沢近郊の和菓子店には正月の和菓子「福梅(ふくうめ)」が並びます。 毎年決まった店(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】火除地(ひよけち)とするために植えられた柿の木が由来!?『柿木畠振興会』
火事が多かった江戸時代、防火用の空地「火除地(ひよけち)」として植えられた柿の木が、この町名の由来と(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】約400年もの歴史を誇る中心街の一つ『竪町商店街振興組合』
竪町は金沢で約400年もの歴史を誇る中心街の一つ。全長430メートルの中央通りは「タテマチストリート(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】古さと新しさが調和した不思議な魅力を持つ『新竪町商店街』
レトロな雰囲気が漂う「新竪町商店街」。ここには骨董古美術品や異彩を放つギャラリー、若者に人気のこだわ(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】昭和の風情が残るレトロな外観の建物が立ち並ぶ『尾山神社前商店街』
加賀藩祖・前田利家公と正室おまつの方を祀る尾山神社。そのお膝元にある「尾山神社前商店街」は開設70余(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】日本三大名園の一つ・兼六園周辺で観光客をもてなす『金沢城兼六園商店会』
国の特別名勝に指定され、日本三大名園としても知られている兼六園。「金沢城兼六園商店会」は、そんな兼六(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】街の歴史を知る老舗と、若き経営者の店が混在する『新天地商店街振興組合』
複合商業施設『片町きらら』の裏通りに位置し、片町繁華街の活況の一翼を担う「新天地商店街」。商店街設立(続きを読む)




















