金沢の醤油は「うまくち」です。
2014年6月2日(月) | テーマ/金沢の雑学
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学生時代に東京へ出て一人暮らしを始めた時、衝撃を受けたのが「醤油の味」の違いでした。
色々な土地へ旅をして、調味してある刺身醤油に出合うことはあっても、醤油そのものを味わう機会ってありませんよね。
東京で料理をしようと購入した醤油の味が慣れ親しんだそれと全く違い、知ったのです。
金沢の醤油は甘くて旨味がある「うまくち醤油」だと。
実は金沢の港町・大野は日本五大醤油名産地の一つ。
400年ほど前、大野町出身の町人・直江屋伊兵衛が紀州から醤油の醸造法を持ちかえり、この地に広めたと言われています。
加賀藩三代藩主・前田利常の命により元和年間(1615~1624年)に醤油醸造業が本格化し、最盛期には60以上の醤油醸造者がいたとか。
九州の醤油より甘みは少なく、関東の濃口醤油より色は淡く、食材の風味や色を邪魔せずコクと旨味をプラスしてくれる。
この「醤油」は「加賀料理」に欠かせない調味料であり、食にうるさいと言われる金沢人の舌を育てたと言っても過言ではないのです。
※写真提供:金沢市
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