ご当地マンホール
2015年4月16日(木) | テーマ/金沢の雑学
若い頃、アルバイトで住宅地図を更新するためのリサーチを手伝ったことがあります。 ちょうど昭和天皇崩御の後で、大喪の礼に備えて東京都心が何かと緊張していた時期でした。
そんななか、新宿を中心に街をカメラや白地図片手に歩き回ったのですが、そのとき知ったのは、道には意外とお金が落ちているということでした。けっこう小銭を拾ったのです。 当時はお金に余裕がなく、いつもお腹を空かせていましたから、これにはとても助けられました。交番には届けず(何しろ大喪の礼に関する警備等で警官もそれどころではありませんでしたから・・・ということで)、菓子パンや肉まんを買い求めました。
前置きが長くなりましたが、以来、街を歩く際には下を向いて歩くことが多くなりました。残念ながらお金を拾うことはめったにありませんが、その代わり、いろいろと発見もあります。マンホール(ようやく本題)も、そのひとつ。
マンホールの蓋は、自治体によって図案が異なります。なかには、けっこうユニークなものもあったりして。 今回の写真は金沢市内の片町~武蔵間(国道157沿いの歩道)で見ることのできる「水引マンホール」です。地元の美大生が加賀水引をモチーフにデザインしたもので、地味だった金沢市のマンホール界に射し込んだ光明とでも呼びたい作品です。ライトブルーとイエローの組合せは美しいものの、肝心の水引のデザインがやや視認しづらいのが玉にキズですが。
街歩きの際、これからは足もとにも注意してみてください。この企画はつづく・・・かもしれません。
その他の同じテーマ記事
【金沢のお正月】金沢の正月に欠かせない占い系縁起菓子「辻占(つじうら)」
(写真提供:金沢市) 金沢のお正月にいただく和菓子の代表・福梅(ふくうめ)と並んで有名なのが「辻(続きを読む)
【金沢のお正月】福徳せんべい
2025年もあとわずか。イベントを一つひとつ終え、お正月準備も万全という方も多いのではないでしょうか(続きを読む)
【金沢のお正月】全国的に珍しい石川県の「紅白」鏡餅。
石川県民の多くは紅白の鏡餅を飾ります。そんなの当たり前でしょと思った県民の皆さん、実は全国的には上下(続きを読む)
【金沢のお正月】金沢のお正月に欠かせない祝菓「福梅(ふくうめ)」
12月になると、金沢近郊の和菓子店には正月の和菓子「福梅(ふくうめ)」が並びます。 毎年決まった店(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】火除地(ひよけち)とするために植えられた柿の木が由来!?『柿木畠振興会』
火事が多かった江戸時代、防火用の空地「火除地(ひよけち)」として植えられた柿の木が、この町名の由来と(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】約400年もの歴史を誇る中心街の一つ『竪町商店街振興組合』
竪町は金沢で約400年もの歴史を誇る中心街の一つ。全長430メートルの中央通りは「タテマチストリート(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】古さと新しさが調和した不思議な魅力を持つ『新竪町商店街』
レトロな雰囲気が漂う「新竪町商店街」。ここには骨董古美術品や異彩を放つギャラリー、若者に人気のこだわ(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】昭和の風情が残るレトロな外観の建物が立ち並ぶ『尾山神社前商店街』
加賀藩祖・前田利家公と正室おまつの方を祀る尾山神社。そのお膝元にある「尾山神社前商店街」は開設70余(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】日本三大名園の一つ・兼六園周辺で観光客をもてなす『金沢城兼六園商店会』
国の特別名勝に指定され、日本三大名園としても知られている兼六園。「金沢城兼六園商店会」は、そんな兼六(続きを読む)
【金沢の雑学・商店街編】街の歴史を知る老舗と、若き経営者の店が混在する『新天地商店街振興組合』
複合商業施設『片町きらら』の裏通りに位置し、片町繁華街の活況の一翼を担う「新天地商店街」。商店街設立(続きを読む)




















