シリーズ金沢の坂 その3
2016年2月4日(木) | テーマ/金沢の雑学
金沢の茶屋街にある坂道としてつとに有名なのが「暗がり坂」。 そのすぐ傍にあり、ときとして「暗がり坂」と間違えられ、長らく無名の地位に甘んじてきたのが、今回紹介する「あかり坂」である。
命名は2008年、作家の五木寛之氏による。 「暗がり坂」に対しての「あかり」と思われるが、決して暗がり坂より明るいというわけではない。 また「器量」(坂道にも器量のよしあしはあるのです)という点では、むしろこっちの「あかり坂」の方が趣があって器量よしだと、個人的には思っている。
坂を下りきった先には主計町の細い路地が続き、実に風情たっぷり。 日が落ちれば明かりが灯り、茶屋街らしい、艶っぽい雰囲気に染まる。
ふと、途中で立ちどまりたくなる坂道だ。
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