紅白の鏡餅
2020年12月31日(木) | テーマ/金沢の雑学

石川県では紅白の鏡餅を飾ります。全国どこに行っても二つとも白が通常ですが、石川県は紅白。全国シェアを誇る鏡餅メーカーも、石川県用には、特別に紅白のものを作っているそうです。
なぜ石川県だけ紅白? とその理由を調べてみると、前田家が祖とした菅原道真の紅梅・白梅にちなんでいるとか、倶利伽羅峠の源平合戦の平氏の赤旗・源氏の白旗を模しているとか、農業を重視した加賀藩が五穀豊穣を願って様々な雑穀を入れた餅飾りを施したとか、諸説あるようですが、いずれにしても、その由来はやはり、加賀藩前田家に献上されたものにあるようです。
そして、もう一つ不思議なのは、今は「上が赤、下が白」が一般的ですが、お殿様は「上が白、下が赤」で飾っていたとのことで、それが逆転した理由も、庶民が殿様と一緒ではバチが当たると考えたとか、明治維新となり武家社会から天皇社会へと時代が変わったからなど、こちらも諸説があるようです。
お正月には、こうした沢山の風習が残っていますので、その由来や意味について考えたりしてみるもの楽しいですね!
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