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【台湾出身編集者kumaの金沢散歩】「九谷焼」をつくれる陶芸工房『to-an(とうあん)』で、新感覚の陶芸体験を見学してきました!

2024年4月15日(月) | テーマ/エトセトラ

こんにちは、金沢日和編集部・台湾出身のkumaです。
連載「kumaの金沢散歩」を担当し、日々、様々な発見をして楽しく過ごしています。わたしにとっての新発見もあるけれど、地元の方にとっては金沢の再発見につながることもあるそうです!これからも、魅力あふれるこの土地を一緒に巡り続けられると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


伝統工芸のまちとしても知られている金沢。能楽や茶道などの文化が受け継がれた金沢では、伝統工芸品はより身近に人々の暮らしの中に溶け込みました。作品を鑑賞、購入できるのはもちろん、伝統文化を次世代へと繋ぐべく、気軽に伝統工芸に触れる手作り体験ができる施設も増えているそうです。この度は、「九谷焼」を作れる陶芸工房『to-an(とうあん)』が仕掛ける「新しい陶芸体験」を見学させていただきました。


閑静な住宅街の一角に佇む『to-an』は、長らく地元に愛される陶芸工房です。この度は、21年ぶりに全面リニューアルし、400年以上続く「九谷焼」をモダンアレンジした、五感が刺激される新感覚陶芸スタジオへと生まれ変わりました。「つくる楽しさ、つかう喜び」のコンセプトにこだわった新しい陶芸体験は、参加者同士のコミュニケーションを通じて「新しい発見」が芽生えるようにと願い、空間演出にも力を入れています。

扉を開けると、香り豊かなドライフラワーが天井いっぱいに広げ、心弾む軽快な音楽も流れており、開放感ある空間で会話を楽しみながらリラックスして体験を楽しめます。かわいいエプロンも用意されているので、服が汚れるなどの心配もいらず、観光中に気軽に訪れられるのも魅力的ですね。また、つくる楽しさを思い出として残せるよう、自分のカメラで撮影できる仕組みもあるので、詳細はスタッフに尋ねてみましょう。


この日は先行体験会ということもあり、特別に体験のプロデュースおよび監修を務める、陶芸作家・吉岡 正義(よしおか まさよし)氏と一緒に陶芸の奥深い世界を楽しみました。体験は「九谷焼」を学ぶ時間からスタートし、普段あまり見ることのない原材料となる土に触れて、電動ろくろを使って成型します。「九谷焼」を初めて知る人や、陶芸初心者でも気軽に楽しめる内容となっています。


成型後は、普段は体験できない施釉作業へ進み、数週間かけて乾かし素焼きされた器に、とろっとした液状の釉薬(ガラス質の膜)をかけていきます。最後にお店の奥に構えてある大きな窯に詰めて、焼成についても学べます。成型後の乾かしに数週間が必要なので、自分の作品での体験は難しいのですが、焼成までの過程に触れられるのも嬉しいですね。ツアー終了後には、金沢の情景をイメージした現代風の「九谷五彩」カラー5色やゴールドとホワイトの全7色から、自分の作品で使用する釉薬を決めます。どの色もかわいくて悩ましいですね。


焼成までに時間を要するため、当日は作品を受け取れず、約2ヶ月後に配送で届く形になります。それまでの期間の思い出に、最後に店内の「チェキ」でパシャリと、自分の作品と「つくる楽しさ」を一枚の写真に込めて撮って持ち帰りましょう。なお、「つかう喜び」へと繋がる、北陸のお土産も作品と一緒に届きます。金沢で最も長い歴史を持つ純米蔵『福光屋』とコラボした日本酒をはじめとした地元名産品や、ほうじ茶と和紅茶をブレンドした『to-an』のオリジナルアイテムなど、何が届くかは、開封してからのお楽しみ。

伝統工芸に新たな風を吹き込む新感覚の陶芸スタジオ『to-an』で、石川県の伝統工芸「九谷焼」の世界に触れて、「つくる楽しさ、つかう喜び」を体感しましょう。リニューアル後のグランドオープンは2024年4月20日(土)の予定ですが、予約受付は開始しているので、気になる方は公式サイトをチェックしてくださいね。

to-an(とうあん)
住所/石川県金沢市入江2-401
TEL/076-291-2533
営業期間/10:30〜18:00 (要予約)
休日/不定休
料金/1名6,600円(税込)
※1日18組限定、各回6名定員75分制。
※価格には、電動ろくろ体験料、焼成料、配送料、お土産1つが含まれています。

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台湾出身の編集者kuma

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台湾出身の編集者kuma

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台湾出身、中国大陸育ち。中国語(繁体字・簡体字)はもちろん、日本語検定は1級(満点)、英語はTOEFL106点(120点満点)というトリリンガル才女。趣味はカメラで、かき氷と聖地巡礼が好き。

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こんにちは。 金沢日和編集部に10月から入社いたしました、台湾出身のkumaです。 この度、初めて住む金沢の不思議発見・魅力発信を目指し、連載を担当させていただくことになりました。 「kumaの金沢散歩」、どうぞよろしくお願いいたします。 推しがかき氷好きなので、いつの間に自分もかき氷にハマってしまいました。金沢に来てからも、街中のかき氷屋さんを巡ってみました。通常、透明なガラスの器を使用することが多いですが、とあるお店の器、コップとお皿が色鮮やかで特徴的だったのが印象に残りました。2回目の訪店に、店員さんに尋ねたところ、店内で使用する器は石川県の伝統的工芸品である「九谷焼」だということがわかりました。初めて聞く「九谷焼」に興味を持ち始め、色々調べてみました。 石川県の代表的な美術工芸品の一つである「九谷焼」は、大胆的な構図と鮮やかな色彩で絵付けされた色絵磁器です。長い歴史の中に様々な要素を取り入れて発展し、変貌を遂げた九谷焼は、工芸品の枠を超えて美術品として、世界中でも高い評価を得ています。今回は、その発祥地の石川県加賀市にある、日本で唯一の九谷焼専門の美術館『石川県九谷焼美術館』に行ってきました。 加賀市立中央図書館に隣接した「古九谷の杜親水公園」内にある『石川県九谷焼美術館』は、九谷焼の歴史を辿り、九谷焼を網羅的、専門的に紹介している日本で無二の研究機関です。入り口の看板、ドア横に設置している傘入れなども、「九谷五彩」と呼ばれる「緑・黄・紫・紺青・赤」の色が華やかに輝いています。館内随所に渡り、九谷焼の要素を取り入れており、磁器の形にとどまらず、美術としての魅力も伝わります。 九谷焼の誕生は、江戸時代前期に遡ると推測されています。鉱山開発を進める中、当時大聖寺藩領内にある九谷村で磁器の原料となる陶石が発見されたことが、磁器生産の始まりのきっかけになったと言われています。そこで磁器を焼く窯を築き、「九谷村」の地名にちなんで「九谷焼」と呼ばれるようになりました。館内では、常設展に加え、期間限定の企画展を通し、九谷焼の誕生から、一時的な閉窯、再興、そして現代芸術としてのあり方を詳しく紹介しています。 美術館での鑑賞が終わった後、2階にある『茶房古九谷』で、所々に設置している九谷焼作家さんの作品を眺めながら、芸術的なカフェタイムが過ごせます。併設のミュージアムショップにて、スタッフが厳選した九谷焼の器やオリジナルグッズ、書籍などの購入も可能なので、美術館での思い出を形にする素敵な記念品になりますね。 ■石川県九谷焼美術館 住所/石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13 TEL/0761-72-7466 営/9:00〜17:00 (入館は16:30まで) 定休日/月曜 (祝日の場合は開館) ※年末年始(12月29日~1月3日) は休まず開館 公式サイトはこちら 公式Facebookはこちら ■茶房古九谷 TEL/0761-72-6366 営/9:30~17:30 (L.O. 17:00) 定休日/月曜(祝日の場合は開館)、12月30日~1月1日 ■担当している海外SNSはコチラ☆ 小紅書(RED)|簡体字中国語(中国) Facebook中国語|繁体字(台湾/香港) Facebook英語

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