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【農援ラボ|西田農園】ナスやピーマンも生でおいしく、しかも安心して食べられる。人がやらない野菜づくりに挑み続ける

2025年8月13日(水) | テーマ/エトセトラ

石川県小松市の中山間地にある西田農園は、西田俊一さん(写真:左)、幸恵さん夫婦と、息子の隆宏さん(写真:右)の3人で営んでいる。

1ha強の農地にある、大小6棟のハウスと露地畑ではベビーリーフなどの葉物とミニトマトを中心に、多品種の野菜を栽培。里山の豊かな自然の中で、無農薬で化学肥料も一切使わず、さらに牛糞や鶏糞などの動物性材料も使っていない。籾殻や米糠、そば殻などの植物性材料を原料に、微生物の力を借りてつくった肥料や堆肥と、森の栄養をたっぷり含んだ白山麓の黒土。そこで育った野菜は、本来持っている甘みや旨み、香りが引き立っていると言う。

ミニトマトのハウスに入ると、地面をまだ小さいトノサマガエルがたくさん飛び跳ねていた。カエルやクモは害虫を捕食してくれるので、農薬を使わない有機農業では大切にされている。

ミニトマトとは思えない大きさで、口に頬張ると甘さと酸味のバランスが絶妙で味が濃い。「うちは完熟してから収穫するので、甘さが全く違います」と隆宏さん。

次に案内してもらったのが、露地栽培のナス畑。西田農園ではナスだけでも4種類を栽培している。一口サイズに切ったナスを「このままどうぞ」と渡された。「ナスを生で?」と驚いたが、「サラダナス」という水なすの一種だそうで、非加熱でもおいしく食べられる。口に入れると、ほんのりと甘く、エグ味もなく、歯切れがいい。

続いて、「梵天丸(ぼんてんまる)」という大きな丸ナスと、その名の通り外皮が真っ白な「シロナス」も生で食べてみる。この2つは加熱したほうがおいしくなる種類だと言うが、全くエグ味や苦味はなく、生でも問題なく食べられる。そして最後に食べたのがお馴染みの「千両ナス」。意外なことに生で食べると甘くてフルーティーな味わいなのに驚いた。ナスに続いて、ピーマンも生で食べてみたが、独特の青臭さや苦味はほとんど感じられず、これならピーマン嫌いの子どもでも食べられそうだ。これだけの種類の野菜が生でおいしく食べられることに、もはや感動すら覚えた。

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※掲載されている情報は、2025年8月13日以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。

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