【石川県の方言・金沢弁】ちんとする

今日ご紹介する金沢弁は「ちんとする」です。
意味は、「静かに動かずにいる」「じっとおとなしくする」といった感じです。
特に、子どもや騒がしい人に向けて使われることが多い表現です。
例えば、にぎやかすぎる子どもたちに向かって
「あんたら、やかましい!ちんとしとって!」
(あなたたち、うるさいよ!静かにしてなさい!)
と叱ったり、
「ちょっこ、ここでちんとしとれる?」
(ちょっとだけ、ここで大人しくしていられる?)
とやさしく伝えたりします。
公園に遊びに行くと、お友達と延々と走り回っていて
ママ同士、「うちの子ら、いっこもちんとしとらんね」と言い合っていました。
今は中学生。ちんとしとらん、で有名だった息子も、いつの間にかちんとできるようになりました。
子どもにだけ使う、というわけではなく、
先日某人気アーティストのライブチケットに当選した友人が「嬉しくて、ちんとしとれんげんてー」と言っていました。
落ち着いてなどいられないという心持ちを表すときにもぴったりの言葉です。
ちんまり、きちんとなんてしていられない!
そんな時があったら、ぜひ使ってみてくださいね。