【石川県の方言・金沢弁】おるまっし
今日ご紹介する金沢弁は「おるまっし」です。
意味は、「いてください」「いなさいよ」「いていいよ」。
「いる」が訛って、「おる」に。
それに金沢弁の命令形「まっし」がくっついた形です。
ただ単に「そこにいなさい」という命令ではなく、
「そんなにあせらないで、ゆっくりここにいなさいよ」という、
やわらかくて温かい気持ちが込められています。
「片付けは後でいいさかい、お茶でも飲んでずっくとおるまっし」
(片付けは後でいいから、お茶でも飲んでゆっくりといてください)
「どっこもいかんとここ座ろ。ジュース飲んでおんまっしま」
(どこにもいかないでここに座りなさい。ジュースでものんでいなさいよ)
「クーラーきぃとっさかい、ここ、おるまっし」
(クーラーが効いているから、ここにいたらいいいよ)
という具合です。
一緒に過ごす時間や、そこにいてくれること自体がうれしいからこそ出てくる言葉。
金沢の人の日常に、自然と溶け込んでいる表現です。






















