牛首紬 x MIZEN 白山店<加賀乃織座>うしくびつむぎ×ミゼンはくさんてん<かがのおりざ>

800年の伝統を誇る牛首紬が元エルメスデザイナー寺西俊輔氏が手がけるブランドとコラボ。
「牛首紬(うしくびつむぎ)」は、石川県白山市白峰地区(旧・牛首村)に伝わる製法で生産されている紬織物。「玉繭」という2頭の蚕が共同で一個の繭を作った糸を使っているのが特徴だ。繭から2本の糸が出ることで絡まる部分が生じるため、絹織物用には使用できないが、丈夫で肌触りも良く、光沢のある美しい糸が採れる。伝統の技法でこの玉繭の糸を引いて作る牛首紬は、糸が絡んだところに節ができ、そこに染料が溜まって他にない独特な風合いを生む。愛好家からも一着はほしいとの声が多い憧れの着物だ。
この牛首紬のギャラリースペースとして展開してきた「加賀乃織座」が、牛首紬×MIZEN白山店<加賀乃織座>としてリニューアルオープンした。MIZENは、元エルメスデザイナーの寺西俊輔氏が2018年の帰国後立ち上げたプロジェクト。「デザインのための技術ではなく、技術のためのデザイン」をコンセプトに、職人の技術を新しい視点で再構築したり付加価値を加えることで、日本の伝統技術を現代のライフステージに合うようにデザインし提案。東京南青山・MIZEN青山本店を拠点に世界に向けてラグジュアリーなアイテムを展開している。
牛首紬×MIZEN白山店<加賀乃織座>オープンのきっかけは、牛首紬を世界に広めたいとパリの素材見本市に出典していた西山産業開発のブースに、当時エルメスのデザイナーとして生地の視察をしていた寺西氏が通りかかったこと。牛首紬の美しさに目を奪われたそうで、「着物の世界にはファッションの時間軸とは全く別世界でものづくりをしている人達が存在する」と発見があったと言う。
地方産地のMIZEN1号店となる牛首紬×MIZEN白山店<加賀乃織座>では牛首紬従来の着物反物に加え、MIZENのオリジナルアイテムも取り揃える。また、一般公開していない工房の見学と、牛首紬の制作に欠かせない糸挽きや機織りなどの工程を体験できるプランも設けられている。牛首紬や日本伝統産業の技術やデザインの素晴らしさを再発見できる機会となるはずだ。
Information
■工房見学・体験メニュー
【内容】
・糸挽き工程、機織り工程の見学(職人が説明)
・糸挽き体験:実際に使用している玉繭から糸を挽く。
・機織り体験:職人が通常使っている織機を使って本物の牛首紬を織る。
・コースターづくり体験:簡易版のコースターを織り体験。(自分の作品を持ち帰る)
料金:10,000円/人 ※2025/6/30までトライアル期間につき半額
所要時間:約1時間
※7日前までに要予約
ネットでの予約はこちら
■白山店限定のリメイクサービス
手持ちの牛首紬の反物や着物を、MIZENの洋服にリメイクできる。
【お仕立て代】
無地扱い:297,000円(税込)
柄合わせ有:319,000円(税込)
※洗い張り、汚れ落とし、色修正などは別途追加料金
- 住所
- 石川県白山市部入道町卜40
- 電話番号
- 076-273-5755
- oriza@ushikubi.co.jp
- 料金
- 工房見学・体験メニュー 料金 10,000 円/ 人
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 土日祝(不定休あり)
- 駐車場
- 8台
- アクセス
- 金沢市内から車で約25分(金沢西ICから約20分)
- 公式SNS
-
- 詳細はこちら
- 「牛首紬 x MIZEN 白山店<加賀乃織座>」のサイトへ