アニメに登場する金沢・石川県の観光スポット|『日本三國』中心に人気作のロケ地紹介
2026年4月のアニメ放送開始以降、SNSでも話題を集めている『日本三國』。文明が崩壊した近未来の日本が三つの国へ分裂し、戦争や政争が繰り広げられる世界を描いた作品で、原作漫画はシリーズ累計100万部を突破しています。筆者自身も、登場人物の思想と策略が複雑に絡み合う近未来版・三国志ともいえる世界観に一気に引き込まれ、原作を全巻そろえるほどハマってしまいました。
『日本三國』は未来の日本が舞台ということもあって実在する地名がたくさん登場するのですが、実は石川県の地名や観光スポットも登場します。特に漫画の2〜4巻は、石川県から北海道にまたがる領土を持つ、架空の国「聖夷(せいい)」が舞台の中心。地元民なら誰もが「あそこだ!」と分かる北陸のスポットがいくつも出てきます。実際の風景を知っていると物語をよりリアルに楽しめるのです。
そこで、本記事では『日本三國』を主軸に、アニメ・ゲームなどのエンタメ作品に登場する石川県内の観光スポットをご紹介。地元がどんなアニメに登場しているのか知りたい方、金沢観光を予定しているアニメ好きの方はぜひチェックしてみてください。
日本三國に登場する石川県のスポット
『日本三國』における石川県は、聖夷の領土「加賀省」として登場します。ここでは作中に描かれた石川県内のスポットを、原作・アニメの登場回も添えてご紹介します。
※登場シーンについて触れているため、わずかでもネタバレを避けたい方はご注意を!
金沢駅(鼓門・もてなしドーム)

『日本三國』の漫画第2巻とアニメ4話・6話に登場するのが、金沢駅の兼六園口にある「鼓門(つづみもん)」。金沢で盛んな能楽「加賀宝生」の鼓をモチーフにした高さ13.7mの木造門で、金沢駅の象徴的な存在です。作中では石川県ではなく「聖夷・加賀省」という地名になっており、いずれも聖夷の総帥・輪島桜虎とともに加賀省のシンボル的に描かれています。金沢駅で鼓門が完成したのは2005年のことですが、今や石川における「最も有名な門」といえるでしょう。
金沢城公園

漫画第3巻・アニメ6話に登場するのが金沢城です。作中では、聖夷軍が大和軍を欺くため長尾武兎惇を打ち据えたり、大和軍を友好的に宴会でもてなしたりと、一貫して戦の計略のための場として登場します。また、橋爪門続櫓や五十間長屋など、金沢城公園内のスポットについても細やかに再現度高く描かれています。加賀藩を代々治めた前田家の歴史を今に伝える城。原作を片手に、どの場所を切り取ったのか探してみるのもおすすめです。
ひがし茶屋街・浅野川大橋

漫画第3巻・アニメ7話では、大和軍が逗留するための宿泊施設として、「ひがし茶屋街」が東山宿屋街という名称で登場。また、近隣の浅野川大橋が描かれている場面もあります。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「ひがし茶屋街」は、キムスコ(木虫籠)と呼ばれる出格子が美しい茶屋建築の街並みが残るスポット。この風情ある街並みは、さまざまなアニメで「日本らしい情景」として登場します。時代を超えて守り続けたい、金沢ならではの情趣あふれる一角です。
手取川

漫画第3巻・アニメ6話に登場するのが、霊峰・白山を源流に、加賀平野を貫いて日本海へと注ぐ一級河川「手取川」。作中では、大和軍が金沢へ向かう道中で、平殿継と菅生右中将の印象的な攻防が繰り広げられる場面として描かれます。原作ファンならピンとくる重要な場所のひとつです。
小松空港

漫画第3巻・アニメ6話に登場するのが、石川県小松市にある「小松空港」。建物上部にある「小松空港」の文字が1コマに分かりやすく描かれています。作中では、龍門率いる大和軍が一時的に滞在し、伝令を聞く場所として登場。文明が後退した『日本三國』の世界観のなかで現代の空港施設が登場するギャップも、本作ならではの見どころと言えるでしょう。
他にもある!石川県・金沢のアニメスポット
『日本三國』以外にも、石川県にはさまざまなアニメ作品の舞台となっている観光スポットがあります。ここでは金沢市内を中心に、代表的な作品のモデルになっている観光スポットを厳選してご紹介。作品ごとの聖地やロケ地をもっと網羅的に知りたい方は、記事末尾でご案内する別記事もあわせてチェックしてみてください。
兼六園

水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつが兼六園です。『らき☆すた』(2007年〜)第22話や『サクラクエスト』(2017年)最終話などに登場しているほか、『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』(2023年〜)ではカードイラスト背景に冬の兼六園が描かれています。また、『ツルネ』(2018年)に登場する弓道場は、兼六園そばにある兼六園弓道場がモデルと言われています。
金沢21世紀美術館

2004年に開館した、円形のガラス張りの建物の美しさで知られる現代美術館です。最大の目玉はレアンドロ・エルリッヒの常設作品《スイミング・プール》。地上から見ると水面の下に人がいるように見え、地下から見上げると水の揺らめきを通して空が見える不思議な作品です。実はこのスイミング・プール、京都アニメーション制作の水泳アニメ『Free!』(2014年)の第2期エンディング映像のモデルと言われています。
『Free!』のメインの舞台は鳥取県岩美町で、金沢がストーリーの舞台になっているわけではありませんが、ファンにとってはモデルになった場所かも!と思うとまた違った味わいがあるはず。アニメを知らなくても十分に楽しめる人気スポットですので、ぜひ足を運んでみてください。
▶︎金沢21世紀美術館のスポット情報
湯涌温泉(湯涌稲荷神社)

湯涌温泉は、P.A.WORKS制作のTVアニメ『花咲くいろは』(2011年/劇場版2013年)の舞台として知られています。東京育ちの女子高生・松前緒花が石川県の温泉旅館「喜翆荘」で住み込みで働きながら成長していく物語で、作中の「湯乃鷺温泉」のモデルがまさにこの湯涌温泉です。温泉街の町並みやバス停、湯涌稲荷神社などがアニメに忠実に描かれています。
▶︎【金沢観光・聖地巡礼】『花咲くいろは』|金沢市・湯涌温泉
特筆すべきは、作中の架空の祭り「ぼんぼり祭り」がアニメ放送後に実際の祭りとして逆輸入されたこと。2011年から毎年秋に湯涌温泉で開催されており、アニメファンだけでなく家族連れなど幅広い層が訪れる恒例行事として定着しています。金沢中心部から少し足を延ばして、アニメと地域が結びついた温泉街をのんびり訪ねてみてはいかがでしょうか。
卯辰山公園

金沢市街地の東側に位置する標高141mの卯辰山は、市内一円を見渡せる眺望スポット。アニメに登場するのは「望湖台」と「見晴らし台」という2か所の異なる展望ポイントです。
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(2018年)最終話では、桜島麻衣が金沢でロケ撮影をしているところに咲太が会いに行くシーンで「望湖台」が登場します。
また、『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』(2023年〜)のティザービジュアルは「見晴らし台」がモデル。日中の眺望はもちろん、空気の澄む冬場の夜景も美しく、地元民のドライブスポットでもあります。
金沢大学(角間キャンパス)

金沢市街地から北東の山間部に位置する金沢大学角間キャンパスは、P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ『Angel Beats!』(2010年)の舞台のモデルと言われています。
北地区と中地区を結ぶ歩道橋「アカンサスインターフェイス」は、エンディングで生徒たちが登場するシーンの背景となっており、作中でも象徴的なロケーションです。また、自然科学研究科本館や、屋外の階段など、作品の名シーンを支えたスポットも注目ですよ。
いかがでしたか? 金沢・石川県が舞台の作品自体や作品ごとの聖地をもっと詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
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