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【イシカワズカン】日本で3軒!輪島で育てるこだわりの七面鳥|大村正博さん(輪島市「阿岸の七面鳥」)

2023年12月28日(木) | テーマ/エトセトラ

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地域の特産品と聞けば何を思い浮かべるだろうか。例えば石川県では金箔や能登牛など有名だが、能登半島に七面鳥を特産品にしようと尽力し、ブランド化に成功した人物がいる。それが輪島市(旧門前町)の阿岸地区で七面鳥の生産から加工・販売まで行っている大村正博さん(71)=輪島市出身=だ。

聞けば元々は、干し椎茸や原木椎茸を栽培する農家だった大村さん。なぜ七面鳥を地域特産品として販売することになったのだろう。そのきっかけは、加藤喜一さんという阿岸出身の住民の存在が大きい。「農業雑誌で山形県の農園が七面鳥を飼育している記事を見た加藤さんが、そこから七面鳥の雛を買い、食べるために育てていたんです」と大村さんは話す。

転機となったのは昭和から平成に変わる1988年〜1989年に行われた国のふるさと創生事業。「門前町として何の事業をするか加藤さんの育てた七面鳥のすき焼き鍋を囲みながら話しあった時に、”この食材が希少性もあり珍しく、面白いんじゃないか”となった」と懐かしむ。隣町ではフォアグラを特産品にしようとするなど、当時は海外の食品が流行った。その後加藤さんや行政職員らと阿岸七面鳥生産組合を設立し、大村さんもこの時からのメンバーの1人として運営に携わってきた。

最初は60羽の七面鳥から飼育を始め、当時は山形県の農園から雛を買っていたが、今では卵を孵化させて育てている。多い時で1000羽飼育していたこともあったが、コロナ禍で販売数を考慮しながら親鳥と食肉用として450羽を飼育する。

実は七面鳥を飼育しているのは日本では北海道と高知、そして能登の3軒のみ、合わせて約3000羽ほど(アメリカの飼育数は約2億というから驚きだ)だ。黒色の七面鳥(青銅色七面鳥)は山形からの系統で、白い七面鳥(ホワイト)は北海道からきている。

「日本で食べられている七面鳥はほとんどが冷凍。パサパサして美味しくないという声もあるが、そんなことはない。生肉を提供することで七面鳥のおいしさを伝えたい」と言う。そのために全農産の餌にコシヒカリ加え、ストレスをかけないように育てていること。肥料メーカーの餌を使ったこともあるが、あまり美味しく育たなかったかったそう。また、七面鳥の飼育期間は150日間を飼育したものと決められているが、大村さんは200日飼育。より大きく成長させることで味が濃く、噛みごたえのある肉質になるのだ。

今は直接販売と飲食店との取引がメインだが、「昨今のウクライナ情勢で餌代などのコストも上がっており、経費が伴わないので大変です」と苦労を見せる。それでも、石川県内をはじめ大阪や鎌倉、沖縄など全国のレストランやホテルからの引き合いは多い。「大村さんの七面鳥がうまい」と口コミが広がり、七面鳥を見に実際に阿岸まで訪れるシェフもいるそうだ。「苦労して育てている分、評価してもらえるのが嬉しい」。

大村さんのおすすめの食べ方はロースト。ナイフを入れると味が逃げてしまうから、そのまま大きくかぶりついてという。今ではオーブンの大型化に伴い、まるごとローストして食べる客が増えている。週末に友達とパーティーをするからと注文が入るそうだ。クリスマスだけではなく、家族や友人とのパーティーにもぜひ阿岸の七面鳥を堪能してみてはいかがだろうか。


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※掲載されている情報は、2023年12月28日以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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