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【イシカワズカン】ブランド目指す新名物 |能登うなぎ(志賀町西海千ノ浦)

2024年2月1日(木) | テーマ/エトセトラ

〈 イシカワズカンとは… 〉
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能登金剛と呼ばれる複雑に入り組んだ断崖絶壁の奇岩や海岸線といった景勝地のある能登半島志賀町。この場所で能登うなぎのブランド化に取り組み、無投薬・オーガニックなうなぎの養殖を行っているのをご存知だろうか。

うなぎ養殖に取り組むのが有限会社ティ・エス・ピィの荒井道雄社長(55)=金沢市出身=だ。元は通信機器の会社を起業し経営していたが、「新しい一次産業に携わりたい」と、2017年にうなぎの養殖を始めた。そもそもなぜうなぎだったのだろうか。そのきっかけはフィリピンの知人から、うなぎの稚魚を販売するルートがないか問い合わせを受けたことが事業を始めたきっかけ。

うなぎの輸入について調べていくうちに、「まだ流通の少ない海外産のうなぎを養殖へ挑戦するのは面白そうだ。自分でもやってみようか」と通信機器からうなぎの養殖業へと事業形態を変えた。フィリピン産のビカーラ種の稚魚を購入し、うなぎ養殖の研修にも行い、事業をスタートさせた。ちなみに、ビカーラ種は日本うなぎが少なくなっていることもあり、それに代わるうなぎとして注目されている品種だ。

養殖に当たっては元々アワビの養殖場だった志賀町にある建物を購入。水槽もアワビ用に設置されていたものを活用し自分で配管したりと整備を進めた。荒井さんの養殖は無投薬で、それを可能にしているのが病原菌のいない一番安全な水道水を使うこと。また、七尾湾で育った牡蠣殻を再利用した濾過システムで水を濾過し循環させるなど、地域資源を活かしながらストレスがかからないよううなぎの環境にこだわる取り組みで、石川県のエコデザイン賞を受賞している。

養殖するビカーラ種は胴体が短く、大きく育つことが特徴。当初は5000匹から始めたうなぎは今では2万匹に増えた。客からは「皮も柔らかいし、身もふわふわしていて美味しい」と評判だ。飲食店からの引き合いも増えている。「一生懸命育てたうなぎが大きく育ってくれること、それを食べたいと求められ、お客様が美味しいと言ってくれることが何よりも嬉しいですね」と荒井さんは言う。

この能登うなぎは、羽咋市にある飲食店「四季の御料理 まつお」で食べられる他、オンラインショップでも購入ができる。蒲焼と白焼の2種類あるうち、今回は蒲焼を購入した。30cmほどの能登うなぎがまるっと1尾入っており、タレはふたつ入っているのでうなぎにもご飯にもたっぷりかけられる。

珠洲木炭の炭火焼きで香ばしく焼かれたものが冷凍で届く。解凍し、オーブンで2分ほど焼いた後にタレを塗りさらに1分ほど焼くのが良い。同封されたパンフレットにも調理方法の手順が記載されているので安心して調理できる。うなぎの表面にぷつぷつと脂が立てば頃合い。焼きすぎないよう注意。

実際食べてみると、肉質は柔らかく、臭みもないしっかりしたうなぎの味わいに驚く。適度に脂が乗りながらもあっさりして食べやすい。金沢の大野醤油を主に独自に配合されたタレが絡み合い、炭火の香ばしさとうなぎの風味が口に運んだ途端ふくらみ、食欲をそそる。うな重やお酒のおつまみにも相性抜群。皮まで柔らかく身がふわふわのうなぎをぜひご家庭で味わってみてはいかがだろうか。暑い夏の日に食べていただきたいおすすめの商品だ。


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※掲載されている情報は、2024年2月1日以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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