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【特集】連載:石川のトップランナー

さまざまな分野の第一線で活躍する、石川県のプロフェッショナルにインタビューする連載。仕事に対する哲学や日々の取り組みなど、トップパーソンの「プロ論」に迫ります。

[ 進学塾 寺子屋本楽寺で育む自学力 ]

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第13回)

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第13回)

[ 進学塾 寺子屋本楽寺 ]

塾長 根保 博仁(Konbo Hirohito)
【Profile】勉強で何か面白いものを見つけ、その余熱で点数・合格を勝ち取ることを目標とする『進学塾 寺子屋本楽寺』塾長。テストや受験対策・過去問漬けは行わない。算数国語のセンスを育てる幼児・低学年コースや、芸術コースを開講。書籍執筆も行い、2021年には『現代書林』から単著を刊行予定。

自学力の育て方④ 禍福は糾える縄の如し


『名門公立高校受験道場流 自学力の育て方 受験突破だけで終わらないために』

という本を執筆し、KADOKAWAから発売中です。

四冊目の共著ですが、Amazon1位など、全国で健闘しています。

全国のトップ校受験専門塾が集まる、

名門公立受験道場の精鋭陣が執筆し、

私は30数ページほど書いております。

➡書籍の詳細はこちら





自学力が身に付きつつある生徒のイメージはどんなものですか?

『自学力の育て方』では、それぞれの塾長が、

それぞれが生徒や世の中に対して感じている課題に応じて、

それぞれの自学力をイメージして書いています。



シリーズで、私がイメージしている自学力が付きかけている、

生徒のイメージをお伝えしています。



寺子屋みたいな空間に来た瞬間に、

眼の色を変えて楽しそうに勉強する生徒たちもいます。

そういう子たちを「自学力がある生徒」と理想像にして、

なんでうちの子は違うのかと嘆息される保護者もおいでるのですが、

私は彼らみたいな生徒を見ると、辛くなってしまうのです。



自由に知的好奇心を伸ばしてもいい空間に出会って、

眼の色を変えて勉強するようになる子たちは、ほぼ例外なく、

それまでの間に、過度に知的好奇心を抑圧されてきた経験を持ちます。



例えば、

大人から、そんな余計な事しなくていいと言われてしまったり、

大人を超える知識を見せると、怒られてしまったり、

急に先生から当てられなくなってしまったり、

同級生たちからからかわれ続けたり。



または、大人が言って欲しい「正解」を察知して、

当てないと褒められないので、

自由に発想したり意見したりすると、嫌われるのではないかと

思って過ごしていたりしてきています。



そのうちに、

自分が楽しいと思うことは、大人たちにとって、

周囲の友人たちにとって、悪いことなんだと、

強烈に内面化してしまった生徒ばかりです。



楽しそうに知的好奇心の芽に水をやっている生徒たちを見ていると、

今まで辛かっただろうなぁ、と心が痛みます。

一般的に保護者がイメージする「自学力がある生徒」には、

こういう背景があります。



もしこの記事をご覧の保護者の方で、

うちの子も同じように辛そうな状態だと思われたら、

それは知的好奇心の芽が既にあって、発芽するまでの間の、

冬の期間だと思ってください。

まさに「禍福は糾える縄の如し」です。



ほとんどの子どもたちは、こういう波瀾万丈の状態というより、

サザエさんの磯野家のように、平和にのんびりと過ごしていると思います。

生き生きと「楽しい」状態ではないかもしれませんが、

とても幸せな状態だと思います。

そういう大多数の子たちには、

まず知的好奇心の芽を種蒔きすることから始めます。

詳しくは次回また述べたいと思います。


《過去の記事はこちら》
➡第1回 「概念がある程度入ってからがお勉強です」
➡第2回 「思考力を育てるには?」
➡第3回 「情報処理能力と読解力」
➡第4回 「読解力は大きくなれば身に付くわけではない」
➡第5回 「頭が悪いのではなく、具体が入っていないだけ」
➡第6回 「受験勉強が悪いのではなく、勉強のイメージが偏っているだけ」
➡第7回 「受験勉強の意味を考えてみる①」
➡第8回 「受験勉強の意味を考えてみる②」
➡第9回 「受験勉強の意味を考えてみる③」
➡第10回 「自学力の育て方① まずは歯を磨くように勉強する」
➡第11回 「自学力の育て方② 先取りは目的が大事」
➡第12回 「自学力の育て方③ 自学力が備わってきた子のイメージ

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第13回)

●書籍名:「名門公立高校受験道場流 自学力の育て方 受験突破だけで終わらないために」(KADOKAWA) ●著:名門公立高校受験道場 ●発売日:2021年11月19日 ●定価:1,540円(税込) ●書籍の詳細・購入はこちら

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第13回)
─ 表現力を養う「こども美術教室」 ─
東京藝大院卒・女性講師が行う、芸術コースも併設。幼児~中学生対象の「こども美術教室」や「クレイクラフト教室」のレッスンを行っている。カリキュラム消化やコンクール対策に追われることなく、表現したいものをのびのびと描ける生徒を育てる。体験レッスンは2,000円(税・材料費込)。申込みは「アトリエ本楽寺」HPより。学習塾と美術教室の併設型は、県内ではここだけ。
DATA

かほく市宇野気リ207-2
TEL/076-283-2861 受付/10:00~22:00 
休/なし P/8台
公式サイト
塾長ブログ

INFORMATION

●金大附属、泉丘、二水高校を志望している生徒限定の進学塾。●少人数制の集団授業を行い、小学生は算国、中学生は5科を指導。入塾テストあり。●小学低学年コースを開講。週2回の授業と、それ以外の日は自由に通塾可能。座席に限りがあるので、問合せを。●対象/年少~中学3年

※掲載されている情報は、2022年1月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。

進学塾 寺子屋本楽寺で幼児・低学年から育む自学力 一覧

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