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金沢日和 | 【特集】連載:石川のトップランナー

さまざまな分野の第一線で活躍する、石川県のプロフェッショナルにインタビューする連載。仕事に対する哲学や日々の取り組みなど、トップパーソンの「プロ論」に迫ります。

[ 進学塾 寺子屋本楽寺で育む自学力 ]

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第15回)

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第15回)

[ 進学塾 寺子屋本楽寺 ]

塾長 根保 博仁(Konbo Hirohito)
【Profile】勉強で何か面白いものを見つけ、その余熱で点数・合格を勝ち取ることを目標とする『進学塾 寺子屋本楽寺』塾長。テストや受験対策・過去問漬けは行わない。算数国語のセンスを育てる幼児・低学年コースや、芸術コースを開講。書籍執筆も行い、2021年には『現代書林』から単著を刊行。

自学力の育て方⑥ 「山をどちらから登ればいいか問題」に間違われる問題

『名門公立高校受験道場流 自学力の育て方 受験突破だけで終わらないために』

という本を執筆し、KADOKAWAから発売中です。

全国のトップ校受験専門塾が集まる、

名門公立受験道場の精鋭陣が執筆し、

私は30数ページほど書いております。

進級進学のシーズンに、まん延防止措置解除の機会に、

自学力、いかがでしょうか?

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自学力が身に付きつつある生徒のイメージはどんなものですか?

『自学力の育て方』では、それぞれの塾長が、

それぞれが生徒や世の中に対して感じている課題に応じて、

それぞれの自学力をイメージして書いています。



シリーズで、私がイメージしている自学力が付きかけている、

生徒のイメージをお伝えしています。



前回は、普通の子は、理科・社会・時事問題といった科目を通して、

興味関心の下ごしらえがポイントのひとつと言いました。

今回は知的好奇心の弊害について触れたいと思います。



ある程度勉強の習慣が身に付いて、

計画的に勉強したり、復習のやり方が身に付いてきたり、

そして、塾などでテストや入試の傾向と対策を教わる。

つまり一般的な勉強のやり方しか身に付いていない生徒は、

★テストに出ないものに興味が無い

★世の中や人間と、教科の内容が無関係だと思う

★課題を与えられないとやらない

★過去問や例題が無いと、何をしていいかわからない

★点数や順位などの結果だけで、自分や他人の評価を判断しやすい

という状態になりやすいです。



一方、一般的な勉強のやり方が疎かで、

知的好奇心が旺盛で、

例えば勉強も演習を繰り返して素早くできるようになることを軽視し、

理解や概念を重視しすぎる保護者や指導者に囲まれてきた生徒は、

(註:中高生をイメージしてください。幼児低学年は理解重視でないといけません)

★興味のある勉強しかしない

★大雑把に理解できたものは、もう完璧だと思い込みやすい

★わかっていることを丁寧にやりたがらない

★基礎的な問題をバカにしてかかる

という状態に陥りやすいのです。



一般的な勉強のイメージと、知的好奇心を追いかける勉強は、

車の両輪だと常に言っていました。

片方だけを過度に回し過ぎると、勉強自体が歪んでしまうのです。

知的好奇心が理想で、点数を取る勉強が現実みたいに、

捉える方もおいでるかもしれませんが、

片方だけだと勉強自体が歪んでしまうのは、

どちらも同じです。



さらに言うと、これらの状態に陥ってしまうのが悪いわけではありません。

何かに一生懸命に取り組んだことがある方は、

一般的な勉強で陥りやすい状態と、

知的好奇心を優先して陥りやすい状態、

常にどちらかに陥って、反省して、

もう片方に振り切って、振り切りすぎて反省して、

徐々に適切な状態を見つけられるように調整する。

いつまで経ってもこの調整をし続けていて、

気付いたら、かつてよりレベルアップしている自分に気付く、

というのを学生時代からずっと繰り返していると思うのです。



勉強習慣を身に付けて、相手(テストや入試)を知り、

コツコツと頑張る勉強と、

概念や理解を大切にして、知的好奇心を伸ばしていく勉強と、

どちらが正しいか論争はよく見かけますが、

二重の意味で間違っていると思います。

登山ルートをどちらにするか論争みたいなもので、

ひとつは、登ることができるならどちらからでもいいし、

もうひとつは、どちらか片方しか選べない性質の問題ではなく、

お互いがお互いを補う関係のものです。



寺子屋でも、知的好奇心を持って大きく羽ばたく生徒もいますが、

基本動作として、課題の進捗を粛々とこなしたり、

その課題をこなす内容を少しずつレベルアップしたり、

一方で、知的好奇心を伸ばすために、

興味を持った分野を、教科書内容に囚われずに深く調べたり、

何かに興味を持ったときのために、

現代社会がどのような考え方で成り立っているかを知ったり、

両方は常にやり続けていかないと、

テストなどで計測できる学力も、

点数化されない知的好奇心みたいな部分も、

両方維持することは難しいです。



さて、2回連続で、知的好奇心を伸ばす勉強と、点数を取る勉強、

どちらの登山ルートがいいかという問題ではないと言いましたが、

次回は「目指している山は何か?」という問題に焦点を充ててみようと思います。


《過去の記事はこちら》
➡第1回 「概念がある程度入ってからがお勉強です」
➡第2回 「思考力を育てるには?」
➡第3回 「情報処理能力と読解力」
➡第4回 「読解力は大きくなれば身に付くわけではない」
➡第5回 「頭が悪いのではなく、具体が入っていないだけ」
➡第6回 「受験勉強が悪いのではなく、勉強のイメージが偏っているだけ」
➡第7回 「受験勉強の意味を考えてみる①」
➡第8回 「受験勉強の意味を考えてみる②」
➡第9回 「受験勉強の意味を考えてみる③」
➡第10回 「自学力の育て方① まずは歯を磨くように勉強する」
➡第11回 「自学力の育て方② 先取りは目的が大事」
➡第12回 「自学力の育て方③ 自学力が備わってきた子のイメージ
➡第13回 「自学力の育て方④ 禍福は糾える縄の如し」
➡第14回 「自学力の育て方⑤ 望み高く胸にあるも、その成敗を問わず」

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第15回)

●書籍名:「名門公立高校受験道場流 自学力の育て方 受験突破だけで終わらないために」(KADOKAWA) ●著:名門公立高校受験道場 ●発売日:2021年11月19日 ●定価:1,540円(税込) ●書籍の詳細・購入はこちら

学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第15回)
─ 表現力を養う「こども美術教室」 ─
東京藝大院卒・女性講師が行う、芸術コースも併設。幼児~中学生対象の「こども美術教室」や「クレイクラフト教室」のレッスンを行っている。カリキュラム消化やコンクール対策に追われることなく、表現したいものをのびのびと描ける生徒を育てる。体験レッスンは2,000円(税・材料費込)。申込みは「アトリエ本楽寺」HPより。学習塾と美術教室の併設型は、県内ではここだけ。
DATA

かほく市宇野気リ207-2
TEL/076-283-2861 受付/10:00~22:00 
休/なし P/8台
公式サイト
塾長ブログ

INFORMATION

●金大附属、泉丘、二水高校を志望している生徒限定の進学塾。●少人数制の集団授業を行い、小学生は算国、中学生は5科を指導。入塾テストあり。●小学低学年コースを開講。週2回の授業と、それ以外の日は自由に通塾可能。座席に限りがあるので、問合せを。●対象/年少~中学3年

※掲載されている情報は、2022年3月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。

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