【金沢トリビア】回転寿司のレーンは石川県製!寿司の街・金沢のすごい話
「寿司が美味しい街といえばどこ?」と尋ねられたら、地元民としてはやはり金沢を挙げておきたいところ。金沢といえば近江町市場やのどぐろで知られる魚どころで、新鮮な魚介を使った絶品お寿司が味わえることで有名です。
ただ、最近は、お隣の富山県が空港の愛称を「富山高山すし空港」にしたり、各ご家庭でも寿司にたくさんお金をかけていたりと、「寿司といえば富山」の風潮を盛り上げています。こうなると、石川県・金沢もうかうかしてはいられません。
実は、「寿司の街」としての金沢のすごさは食べる側だけの話ではないんです。今日は「食べる・回す・育てる」という三つの角度から、金沢とお寿司の深い縁をのぞいてみましょう。
その1・食べる ― お寿司にかけるお金が全国トップ級
まずは「食べる」から。総務省の家計調査という、全国の家庭のお金の使い方を調べる統計があります。この中の「すし(外食)」に一世帯が一年で使う金額で、金沢市はなんと全国1位に輝いた年があるんです(2022年・2023年)。
直近の集計では惜しくも4位でしたが、それでも全国有数の「お寿司にお金をかける街」であることは変わりません。お寿司をつまむ光景が当たり前にある土地柄が、数字にもそのまま表れているようです。
その2・回す ― 回転寿司の「レーン」をつくる日本一の会社
地元民なら知っている人も多い話ですが、全国のお寿司屋さんでくるくると回っている、あのコンベア(レーン)。実はこれを作る国内シェアのトップが、金沢市に本社を置く「石野製作所」なんです。その割合はおよそ6割にのぼるといわれ、名だたる大手回転寿司チェーンの多くがこの会社の設備に支えられています。
製造の中心となっているのは、白山市にある工場。石川のものづくりの力で生み出されたレーンが、この土地から全国のお店へと届けられています。お茶を運ぶ仕組みや、注文の品だけをすばやく届ける「特急レーン」など、私たちがお店で見慣れた便利な工夫の多くもここから生まれました。海の幸に恵まれた石川・金沢は、寿司を「回す技術」でも優れている。金沢は、食べる街であり、作る街でもあるのです。
その3・育てる ― 日本海が生んだ寿司ネタの宝庫
そして三つめが「育てる」。金沢のお寿司をおいしくしているのは、やはり地元の海の幸です。冬の主役・加能ガニや香箱ガニ、高級魚として名高いのどぐろ、とろりと甘い金沢甘えび。日本海の荒波にもまれた、粒ぞろいのネタが一年を通してそろいます。「お金のかけ方」と「ネタの質」で、金沢は優れた寿司どころなのです。
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旅する人が選ぶ「食の魅力」でも、石川が全国1位に
こうした金沢・石川の食の底力は、旅行者の実感にも表れています。リクルートが全国1万5千人以上に聞いた「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2026」で、石川県は「地元ならではのおいしい食べ物があった」都道府県の堂々の全国1位。その理由として、海鮮やお寿司、のどぐろの名前が挙げられていました。
食べて、回して、育ててと、三拍子そろった金沢のお寿司。次に一貫つまむときは、目の前を流れるレーンにも、金沢の底力を感じてみてはいかがでしょうか。

出典・参考:
・総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別 都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」
・金沢市観光協会「金沢の絶品寿司を味わいつくす」
・日本経済新聞「『何でも運ぶ』回転寿司コンベヤー、シェアトップの創造力 金沢・石野製作所」
・ITビジネスプラザ武蔵 取材レポート(運営:金沢市)
・石川県水産総合センター「主要漁港の魚種別水揚量」
・プライドフィッシュ「加能ガニ|石川県」(運営:全国漁業協同組合連合会)
・じゃらんリサーチセンター「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2026【都道府県魅力度ランキング編】」(運営:株式会社リクルート)
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