開館20周年第3弾「コレクション展3」が『金沢21世紀美術館』にて開催。【2/1(土)〜5/11(日)】

ラファエル・ロサノ＝ヘメル《パルス・ルーム》2006 白熱電球、電圧調整器、心拍センサー、コンピューター、金属製の彫刻 サイズ可変
© Rafael LOZANO-HEMMER photo: FUKUNAGA Kazuo

21美の歴史とアイデンティティに触れるコレクション展で、これまでと、これからを感じるひとときを。

美術館にとって最も重要な役割といえる「コレクション」。「コレクション展」とは、美術館が集めて所有している作品を展示・公開する場のことだ。特別展や企画展とは違い、これまで収集してきたものを披露するということは、美術館が何に重きをおき、今後何を大事にしていきたいかを感じられる場になるといえる。そんな注目の展覧会「コレクション展3」が『金沢21世紀美術館』にて2月1日(土)〜5月11日(日)に開催される。

同館のコレクション活動は開館前の2000年から始まり、学芸員の調査研究に基づき毎年欠かさず新しい作品を収集。開館時までに約200点あったコレクションは現時点では約4,200点に達しており、コレクションは21美の歴史であり、アイデンティティを示すものといえる。今回展示されるのは、13年ぶりに公開される約300灯の電球を用いたラファエル・ロサノ＝ヘメルの大型作品。2024年1月1日の能登半島地震により、剥き出しになった展示室の天井を約300灯の白熱電球が覆う。また、昨秋逝去したドイツ出身の世界的アーティスト、レベッカ・ホルンの8本のナイフとブラシ、金属製の構造体とモーターを用いた「炎に包まれた8つの髪束」のほか、同館選りすぐりの初期収蔵2作品ジュゼッペ・ペノーネの「伝播」とフランチェスコ・クレメンテの「靴とグラスのある自画像」や、2024年に新しく収蔵した物故作家中園孔二と保良雄の作品も今回特別に見ることができる。

世界を見つめ、過去・現在・未来について、共に考え語る機会ともいえるコレクション展。少し考え事をしたいとき、何かインスピレーションがほしいとき、足を運んでみると良いひらめきがあるかもしれない。



■左
・レベッカ・ホルン《炎に包まれた8つの髪束》1993 ナイフ8 本、ブラシ8 本、金属製の構造体、モーター H235 × W49 × D29.5cm
© Rebecca HORN photo: SAIKI Taku
◾️右
・ジュゼッペ・ペノーネ《伝播》1995-1997パラフィン、ガラス、紙、インク、アクリル、水 H22 × W100 × D1200cm
© Giuseppe PENONE photo: SAIKI Taku
◾️下
・フランチェスコ・クレメンテ《 靴とグラスのある自画像》1979 墨、ガッシュ / 紙（リネン裏打ち）H202 × W497cm
© Francesco CLEMENTE photo: SAIKI Taku

期間

［開催中］2025年2月1日(土)〜5月11日(日)※前期:2月1日(土)～3月23日(日)　後期:3月25日(火)～5月11日(日)

時間

10:00〜18:00
※金曜、土曜は20:00まで。
※入場は閉場の30分前まで

休日

月曜(ただし2月24日、5月5日は開場)※2月25日、5月7日

チケット

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チケット料金

一般 450円(360円)
大学生 310円(240円)
小中高生 無料
65歳以上の方 360円
※（　）内は団体料金(20名以上)
※美術奨励の日　会期中の毎月第2土曜日（2月8日、3月8日、4月12日、5月10日）金沢市民の方は本展を無料でご覧いただけます (要証明書の提示)

場所

金沢21世紀美術館（石川県金沢市広坂1-2-1）

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■ コレクション展3のサイトへ

問い合わせ先

金沢21世紀美術館
TEL／076-220-2800