金沢の文豪・室生犀星を「味わう」旅に。犀星にちなんだ菓子たち。
金沢が生んだ文豪・室生犀星。そのペンネームは、生まれ育った家のそばを流れる「犀川」に由来するといわれます。そんな犀星は、実は大の甘いもの好き。カステラや羊羹をわざわざ取り寄せたり、3時には決まっておやつを食べていたといったエピソードが残っています。
今回は、そんな犀星にちなんだ金沢のお菓子とお店をいくつかご紹介。金沢の旅の途中で見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
小説『杏っ子』から|越山甘清堂「犀星 杏っ子」
犀星といえば、杏(あんず)。犀星は生家の近くのお寺・雨宝院(うほういん)で育ち、少年のころは竹馬に乗って犀川に入り、川の上に突き出た枝になった杏の実をとって食べていたそう。その杏の木は、今も雨宝院に立っています。娘をモデルにした代表作の小説『杏っ子』の題も、この杏にちなむといわれます。
越山甘清堂(こしやまかんせいどう)の「犀星 杏っ子」は、その名のとおり犀星が愛した杏を餡にしたお菓子。最中の皮に、甘酸っぱい杏の餡を自分で詰めていただく楽しい一品です。皮にはかわいらしい絵も描かれていて、お土産にもぴったりです。
▶ もっと詳しく知りたいなら:越山甘清堂 本店
詩「あんずよ花着け」から|金澤文豪カフェあんず
香林坊にある金澤文豪カフェあんずは、老舗書店うつのみやの一角にある、文豪をテーマにしたブックカフェです。店名の「あんず」は、犀星の詩の一節「あんずよ花着け」からとられたのだそう。
犀星にちなんだ「あんずセット」のほか、秋聲セットや鏡花セットなど、金沢三文豪の名を冠したメニューがそろっています。九谷焼のカップで味わう金沢珈琲を片手に、本のページをめくる。そんなぜいたくな時間を過ごせます。
▶ もっと詳しく知りたいなら:金澤文豪カフェ あんず
詩に詠まれた「犀川の月」から|清香室町「金沢犀月」
清香室町(せいかむろまち)の「金沢犀月」は、犀星の詩に詠まれた「犀川の月」に思いを馳せて生まれたお菓子です。北陸の銘菓として知られる羽二重餅(はぶたえもち)の粉を使った、もちもちとした生地。中には、甘さをおさえた餡がやさしく包まれています。名前も味わいも、どこか詩情のただよう一品です。室生犀星記念館の「犀星つうしん」では、「雨宝院から見た犀川にかかる月をイメージした和菓子」と紹介されています。
▶ もっと詳しく知りたいなら:清香室町
詩集『愛の詩集』から|ショコラトリー雨の詩
金沢で犀星を感じられるお店は、和菓子屋だけではありません。兼六園の入口、紺屋坂(こんやざか)のそばにあるショコラトリー雨の詩(あめのうた)は、石川の食材を生かしたチョコレート専門店です。店名の「雨の詩」は、犀星の最初の詩集『愛の詩集』におさめられた一編にちなむのだそう。「雨は愛のやうなものだ」とうたった犀星の世界観を反映したんですね。
室生犀星記念館の「犀星つうしん」でも「何かとチョコがお好きだった犀星さん」と語られていた犀星。お店のチョコレートを口に運びながら、甘いものを堪能していたかつての犀星に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。詩集にちなんで本の形をかたどった化粧箱は、贈りものにも素敵ですよ。
▶ もっと詳しく知りたいなら:ショコラトリー 雨の詩
甘いゆかりを金沢でたどって
犀星が金沢に残した足跡は、今もさまざまなお菓子やお店の中で息づいています。詩や小説を読んでから味わうと、また違った表情が見えてくるかもしれません。ぜひ味わってみてくださいね。
その他のおすすめ:
▶︎金沢観光モデルコース|金沢の三文豪と金沢ふるさと偉人館をめぐる
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出典・参考
・金沢和菓子の清香室町 公式「職人のこだわり『金沢犀月』」
・越山甘清堂 公式「犀星 杏っ子」
・金澤文豪カフェあんず 公式note(運営:うつのみや)
・ショコラトリー雨の詩 公式サイト
・室生犀星記念館 公式サイト(運営:金沢文化振興財団)
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(公開日:)










