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(C) 2022 金沢の観光やグルメ 金沢日和 kanazawabiyori
山と川が近く、犀川と浅野川というふたつの美しい川が市中を流れる金沢は、食材と風土にめぐまれ、
食べる物がことのほかおいしい街です。これぞという味・店を紹介していきます。
おでんのだしのふくよかな香りが漂う店内。平日でも満席という日が珍しくなく、心地よい活気に満ちている。一日の仕事を終えた人々の解放的な笑顔で溢れ、初めてでも、心安らぐ雰囲気だ。
金沢都ホテルの開業と同時にオープンして52年。現在は、二代目の酒井資明さんが営む。50種ほどあるメニューは、母君の時代からほとんど変えておらず、いわゆる「昔ながらのおふくろの味」。呑兵衛にもうってつけの品書きが揃う。毎日、近江町市場へ出向き、自分の目で確かめて仕入れる魚。毎朝、昆布と鰹で丁寧にとるだしが決め手のおでん。そのおでんだしをベースに拵える定番の煮物。「特別変わったものはないのですが」と酒井さんは言うが、ごまかしのない誠実な仕事ぶりと変わらぬ味に、足しげく通う客が多い。
価格も大半が300~400円台と懐に優しい。心が和むいい味と居心地のよさ、そして手頃な価格――行きつけにしたくなるのも納得だ。